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終わってみれば9-0、森保監督「勝って当たり前と思われるが…」

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U-22日本代表を率いる森保一監督

[12.28 キリンチャレンジカップ U-22日本代表 9-0 U-22ジャマイカ代表]

 終わってみれば9-0。U-22ジャマイカ代表に大勝したU-22日本代表を率いる森保一監督は、「選手たちが勝利を届けたい思いが結果となり、勝利を届けられたのが良かった」と振り返った。

「ボールを奪われた瞬間に素早く切り替えて、もう一度ボールを奪い返す。相手に自由にプレーさせることなく、自分たちがまた良い形で守備に移っていく部分。選手たちはベースの部分をしっかり戦ってくれた」

 序盤からアグレッシブな姿勢を示した。前線から連動したプレッシャーをかけて敵陣でのボール奪取を成功させ、ショートカウンターからゴールを脅かす。敵将のセオドア・ウィットモア監督が「日本の前半20分までの勢い、攻守の切り替えが素晴らしかった」と称賛したように、ジャマイカを圧倒。前半5分にMF中山雄太(ズウォレ)の直接FK弾で先制すると、同16分、同17分、同19分、同28分と得点を重ねる。後半に入っても攻撃の手を緩めずに4点を加点して、9-0の快勝を収めた。

「11月のコロンビア戦の反省を踏まえ、試合の入りからアグレッシブにプレーすることを、選手たちが自分たちの意思でやってくれた。そのことが、良い形での勝利につながったと思う」

 対戦相手のジャマイカは攻守に連動性がなく、日本がボールを持った際のプレッシャーもほぼなかった。アタッキングサードまでボールを持ち込まれる場面は限られ、放たれたシュートはわずかに1本。指揮官は「勝って当たり前の力の差があると思われるが…」と語りつつ、2部練習を2日連続で行うなどハードスケジュールをこなしながら、大勝を収めた選手たちに労いの言葉を贈った。

「2日間2部練習をしたり、厳しいトレーニングの中でも積極的にトライをして良い準備をしてくれた。今日、選手たちが今持っている力を100パーセント出すということ、これからの可能性を示すためにチャレンジする姿勢を持って戦ってくれたことが、結果につながって監督として嬉しい」

 19年は爆勝締め。来年1月にタイで開催されるAFC U-23選手権に向けて勢いがついたことは間違いないだろう。

(取材・文 折戸岳彦)
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