beacon

唯一の海外組MF食野亮太郎も条件付き招集…森保監督「現実の中で戦わなければならない」

このエントリーをはてなブックマークに追加

U-22日本代表MF食野亮太郎(ハーツ)

 発表されたメンバーの中に海外組は1人。しかも、条件付きでの招集となった。

 来年1月にタイで開催されるAFC U-23選手権に出場するU-23日本代表メンバーが29日に発表された。拘束力がなく、クラブにも派遣義務がない大会。23名の内、海外組はMF食野亮太郎(ハーツ)のみで、その食野も、現時点でグループリーグ3試合に参加予定となっている。

 関塚隆技術委員長は説明する。「他の海外の選手も交渉を重ねた結果、このようなメンバーになった。また、食野選手に関しては現在も交渉は続いている」と。状況によっては、食野の活動期間が延長される可能性はあるようだ。

 思ったように海外組を招集できないのが現状だが、東京五輪も今回同様に拘束力はない。それは、森保一監督も覚悟している。「理想はあるが、現実的にそうではないというものもある。我々は現実の中で戦っていかなければならない」。

 16年のリオデジャネイロ五輪では、FW久保裕也がメンバー入りしながらも、大会直前に招集を断念。五輪代表に合流直前の試合で、久保が当時所属していたヤングボーイズの主力選手の一人が負傷したため、急きょ久保の派遣見送りが発表されていた。

 そういった過去もあり、今後の活動でも「招集できないことや、怪我やコンディション不良で、思っている選手がプレーできない状況になり得ることを想定しないといけない」と語る。そして、「今回も条件の中でベスト」と力強く語ったチームで、アジアの頂点を目指す。

(取材・文 折戸岳彦)
▼AFC U-23選手権タイ2020(東京五輪最終予選)特集ページ

TOP