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U-17代表初招集で感じた手応えと課題。中学生FW福田師王はより結果を残すために、日常から「変えるしかない」

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U-17日本代表FW福田師王(神村学園中)は年上の代表チームの中でも強みを発揮

[2.28 JENESYS青少年交流大会GS第3節 U-17日本代表 1-0 U-17マレーシア代表 指宿いわさきホテルサッカー場]

 当初、鹿児島県選抜U-18の一員として出場する予定だった「JENESYS青少年サッカー交流大会」。開幕3日前に追加招集でU-17日本代表入りした中学生FWが、「自分もできる」ことを実証している。

 FW福田師王(神村学園中)は今回が年代別日本代表初招集。それも、同世代ではなく、1歳年上の世代であるU-17日本代表に入ってのプレーとなっているが、遜色ないようなプレーを続けている。

 初戦の鹿児島県選抜U-18戦では先発して1ゴール。2度目の先発となったこの日は、なかなかボールに絡むことのできない時間帯や当たり負けするシーンもあったが、徐々に存在感を増し、コンビネーションからのシュートやPAへ潜り込む動き、身体を張ってのボールキープなどを見せた。

 だが、福田は途中出場だったU-19ラオス代表戦、そしてこの日と得点できなかったことを悔しがる。そして、「結果を残していないので、もっと結果にこだわってプレーしたいです。(結果を残すためには)日常からの意識を変えるしかないです。シュート一本一本を大切にしていきたい。(また)ボールを貰ってからの判断が遅いので上げていきたい」と誓った。

 昨年の国体少年男子の部(U-16の大会)では鹿児島県選抜のFWとして出場し、“相棒”のU-16日本代表MF大迫塁(神村学園中)との中学生コンビで躍動。優勝候補の一角、千葉県戦でいずれも大迫のスルーパスから2ゴールを叩き出した。

 U-15世代の全国大会でも活躍したFWは、地元・鹿児島開催の国際大会で“代表デビュー”。初招集については「ビックリしました」と振り返る。ただし、年代別日本代表のエース格として活躍する大迫から刺激を受け、「(代表入りへの思いを)持っていました」という。それを実現させたことに満足するのではなく、貪欲に結果を追い求めていく。

 今回、大迫からは「頑張れ。点決めろ」とエールを受けた。不安や緊張もあったという代表活動だが、先輩たちに恵まれ、楽しくプレーする中でドリブルやシュートの手応えも得ている。中学3年時に身長が12cm伸びて現在175cm。すでに神村学園高のAチームで有村圭一郎監督も認めるプレーを見せているというFWは、身体のバランス、体幹も向上させながら、高校1年目をゴール量産の一年にする意気込みだ。

「年齢関係なくチームを勝たせる選手になりたいです」。今年は同世代のU-16日本代表が臨むAFC U-16選手権に大迫らとともに出場し、活躍するという目標もある。「JENESYS青少年サッカー交流大会」はあと1試合。限られた出場時間になるかもしれないが、その中で結果を残して今後に繋げる。

(取材・文 吉田太郎)

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