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名門ミラン注目のDF冨安「モチベーションにもつながる」1年ぶり代表戦で成長アピールへ

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公式練習に参加するDF冨安健洋(ボローニャ)

 日本代表のDF冨安健洋(ボローニャ)が8日、オンラインでの囲み取材に応じた。1年越の代表活動にはコロナ禍による制約も伴うが、「オフのところは楽しく、ピッチの上では厳しくやれている」と充実した時を過ごしているようだ。

 2018年9月、当時19歳で森保ジャパン発足メンバーに選ばれた冨安は、昨年冬のアジアカップでも全試合に出場。昨年9月に始まったカタールW杯アジア2次予選でも主力に定着し、代表選手としての地位を着実に高めてきた。

「2年ちょっと前に初招集してもらってから、そこと比べても代表への思いは変わってきている。より責任感が増したというか、試合にも出させてもらっているので、より日本のために全力でプレーしたい気持ちが増してきた」。

 昨年9月のカタールW杯アジア2次予選のモンゴル戦(◯6-0)で左太もも裏を痛めて負傷交代し、その後はリハビリで代表から離れていたため、空白期間は他の選手よりも長い1年1か月。今回の活動にかけるモチベーションは高い。

 冨安はこの2年間、代表での存在感を高めてきたのと同様に、欧州でも大きく注目を集めてきた。昨夏にベルギーのシントトロイデンからイタリアのボローニャにステップアップすると、今回のシーズンオフにはビッグクラブ移籍の噂も浮上。現地紙では名門ミランからの関心が大きく取り沙汰されている。

 この日、報道陣からの質問に答えた冨安は「世界的にも有名なビッグクラブから興味を持たれていることに関しては嬉しく思っているし、モチベーションにもつながる」とも言及。「いまはボローニャの選手だし、ボローニャのためにプレーしたいと思っている」「目の前の相手に負けない、試合に勝つとか、その場で全力を尽くしてここまできた。先を見過ぎず、いまできることを継続できれば」と冷静に語ったものの、充実感をうかがわせた。

 所属先では今季、サイドバックから本職のセンターバックにコンバートされており、日本代表での中心的な役割には近づいた。同じく守備的な選手だったシニシャ・ミハイロビッチ監督からは「ボックス内での守備」について多くの指示を受け、「腕を使うことをかなり言われる」とのこと。今回の合宿では、そうした新たな学びも発揮できる良い機会となりそうだ。

 囲み取材では自身が育ったクラブであるアビスパ福岡についても問われ、「9連勝してクラブ新記録ということですし、このままの勢いでJ1に昇格して欲しい」と笑顔で語った冨安。「ピッチの中で全力でプレーして、福岡の人たちに見てもらって、元気とか活力を与えられればと思っている」。さまざまな思いを背負い、まずは9日のカメルーン戦に臨む。

(取材・文 竹内達也)

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