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1トップ定着へ挑戦状…FW鈴木武蔵「ゴールで大迫選手に危機感を与えたい」

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10日、豪雨の中でトレーニングした日本代表FW鈴木武蔵(ベールスホット)

 今夏に移籍したベルギーリーグでの好調と手ごたえが何よりの武器だ。FW登録の選手が1人になったことでコートジボワール戦での先発が決定的な日本代表FW鈴木武蔵(ベールスホット)がオンライン取材に応じ、「なんとしてでも自分が活躍して1トップの座を脅かしたい」と、強い意気込みを示した。

 ターゲットはエースストライカーの座だ。日本代表にはベスト16入りしたロシアW杯から君臨する大迫勇也がいるが、鈴木が目指すのはコートジボワール戦で結果を出して先発の座を取って代わること。「ゴールを取って大迫選手に危機感を与えたい。結果を残して、何としてでも1トップに定着したいと望んでいる」。強い言葉が次々と飛び出す。

 争うのは1つのポジションだが、タイプが違うという認識がある。

「大迫選手のポストプレーや味方を生かすプレーはすばらしく、僕にはないもの。でも、そこにこだわりすぎず、自分の特徴で勝負する。思い切って自分の良さを前面に出していきたい」。自分らしさで勝負するという構えだ。

 北海道コンサドーレ札幌でプレーしていた今夏にベルギーからオファーを受け、8月18日に移籍が決まった。プロ9年目の27歳は「最後のチャンスだと思って」迷わずに決断。ベルギーに渡ってからは、徐々に出場機会を手に入れ、ここまで5試合出場(2試合先発)で2得点と、監督やチームメートから信頼を得るようになっている。

「動き出しや、ゴール前での動き、背後を取ることは十分通用すると感じている。能力の差もそこまで感じていない」と、手応えは大きい。

 欲も増した。「昔は1点取って満足している自分がいたが、今は1点取っても満足できない、2点、3点、できるだけ多くの得点を取りたいという思いがある」という。

 久々に代表ユニフォームを着ての感想を聞かれると、「やっぱり特別。日本にいた時よりもさらに、着ているだけではなく、結果を残すぞという気持ちになった」と、精悍さの増した顔つきでそう言った。コートジボワール戦では貪欲さを増した鈴木のシュートに注目だ。

(取材・文 矢内由美子)

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