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「走れないイメージがあるかもしれないけど…」久保、残り10試合での巻き返し誓う

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U-24日本代表MF久保建英(ヘタフェ)

 決して満足いくシーズンを過ごせているわけではない。しかし、そのシーズンが終わったわけでもない。U-24日本代表に選出されたMF久保建英(ヘタフェ)は、自チームでの巻き返しを誓っている。

 今季、レアル・マドリーからビジャレアルに期限付き移籍した久保だったが、リーガでは出場13試合のうちスタメンは2試合と思うような出場機会を得られず。今冬にはヘタフェに新天地を求めた。

 デビュー戦となった第18節エルチェ戦で2ゴールを演出し、第19節ウエスカ戦からの4試合は先発したものの、その後はベンチスタートに。しかし、7試合ぶりに先発出場を果たした第28節エルチェ戦では、1アシストと結果を残してU-24日本代表に合流した。

 ここまでのシーズンを振り返った久保は、「正直、思ってたよりもうまくいっていないのが現状」と語る。特にビジャレアルではウナイ・エメリ監督から守備面での改善を求められていた。今季、学んだことをを問われると、「今も学んでいる途中」と答え、以下のように続けた。

「やることをやらないとチームの助けにならない。今は守備と攻撃が分断される時代は終わっていると思うし、皆がオールマイティというか、そういうことを求められる時代だと思う。自分もできることを増やすに越したことはない」

 しかし、エルチェ戦で走行距離が伸びていることに触れられると、「自分は、変に走れないというイメージがついているかもしれないけど、別に走ることが苦手ではない。『自分は走れるぞ』という良いデータが出たと思う」と語ったように、復調の気配を見せている。そして、残り10試合となった今からこそが、勝負だと感じているようだ。

「去年も残り10試合くらいで評価が分かれたと思う。ラストスパートで自分が良い評価をもらえたことで、今季のスタートにつながったと思うので、残り10試合が大事」

 しかし、その前にやるべきことがある。U-24日本代表の一員として臨むアルゼンチン代表との2連戦。自身の存在価値を証明し、勢いを持ってヘタフェに戻りたいところだ。

(取材・文 折戸岳彦)

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