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山根デビュー弾!鎌田も遠藤も決めた! 森保J、10年前に続き日韓戦で3発完勝

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DF山根視来が代表デビュー戦初ゴール

[3.25 国際親善試合 日本3-0韓国 日産ス]

 日本代表は25日、韓国代表との国際親善試合を日産スタジアムで行い、3-0で勝利した。DF山根視来の代表デビュー戦初ゴールで先制した日本は、前半のうちにMF鎌田大地も代表通算2点目を決めてリードを広げると、後半にもMF遠藤航が追加点。直近3試合勝ちのなかった日韓戦で、2013年7月の東アジア杯以来8年ぶりの白星を収めた。

 欧州組を交えて迎えた10年ぶりの日韓戦。4-2-3-1のシステムを採用した日本はGK権田修一がゴールを守り、4バックは右から山根、DF吉田麻也、DF冨安健洋、DF佐々木翔。中盤は遠藤とMF守田英正がダブルボランチを組み、サイドハーフは右にMF伊東純也、左にMF南野拓実。トップ下に鎌田、1トップにはFW大迫勇也が入った。

 対する韓国は国内組中心のメンバー。海外組はバレンシア所属のMFイ・ガンイン、アルサッド所属のMFチョン・ウヨン(元神戸)とMFナム・テヒ、G大阪のDFキム・ヨングォンのみで、元福岡のMFウォン・ドゥジェ、元FC東京のMFナ・サンホも先発に名を連ねた。[スタメン&布陣はコチラ]

 試合は序盤こそ韓国がボールを握ったが、その後は一方的に日本のペースが続いた。まずは前半6分、左サイドで奪った佐々木が素早く南野につけ、大迫のポストプレーで攻撃のスイッチを入れると、高い位置まで上がっていた佐々木がダイレクトでクロス。鎌田が右足で合わせたが、惜しくもゴール左に外れた。前半10分には、伊東のクロスにファーで合わせた遠藤のヘディングシュートがクロスバーに直撃。立て続けに決定機をつくった。

 そして前半16分、日本がスコアを動かした。守田の縦パスは相手に当たって浮き上がったが、うまく身体を入れて収めた大迫がトリッキーなヒールパスで最終ライン裏に配給。これに反応した山根が強烈な右足シュートをクロスバーに当てながらもネットに突き刺した。山根はA代表デビュー戦での初ゴール。史上34人目の快挙となった。

 その後も鋭い出足で韓国のポゼッションを許さず、勢いよく攻め立てる日本。前半21分、伊東のクロスはファーに飛び込んだ守田と惜しくも合わなかったが、同27分に追加点が入る。敵陣右のハーフスペースでボールを奪った大迫が落ち着いてタメをつくり、鎌田にボールを預けると、鎌田は味方の攻め上がりを囮に敵陣を打開。DFキム・ヨングォンとの駆け引きを制し、左ポスト際ギリギリにグラウンダーのシュートを流し込んだ。

 防戦一方の韓国は前半34分、ペナルティエリア右外でのフリーキックを獲得し、この試合初めての大きな見せ場を迎えるも、MFイ・ガンインの洗濯したトリックプレーが失敗。ゴール正面のエリア外で待つ味方につなげようとしたが、読んでいた守田にカットされた。試合はそのまま日本の2点リードでハーフタイムを迎えた。

 後半開始時、日本は鎌田に代わってMF江坂任を投入。そのままトップ下に入った。対する韓国は一挙に3人の選手交代。イ・ガンイン、ナ・サンホ、GKチョ・ヒョヌを下げ、元湘南のFWイ・ジョンヒョプ、アウクスブルクのMFチョン・ウヨン、柏所属のGKキム・スンギュを送り込んだ。

 それでも日本のペースは変わらない。まずは後半3分、遠藤のボール奪取から右サイドを押し込むと、伊東のクロスを大迫がそらし、南野が連続フェイントから左足で振り向きざまのシュート。これはわずかに右へ外れたが、同8分には江坂が波状攻撃から決定機を迎えた。その後はやや持ち直した韓国がチョン・ウヨンとFWイ・ドンジュンがミドルレンジから狙うが、いずれも枠外。同15分、日本は守田の強烈なミドルシュートがキム・スンギュを襲った。

 勢いが出てきた韓国は後半18分以降、DFホン・チョルが左足セットプレーで次々にゴール前に良いボールを供給。それでも権田が正確なパンチングでかき出し続け、大きなピンチとはならない。日本は同20分、佐々木に代わってDF小川諒也を投入。小川もA代表デビューとなった。

 日本は後半23分、相手の肘が顔面に当たった冨安に出血があり、一時的にピッチを出て治療したためセットプレーを10人で受ける形となったが、守備陣が危なげなく対応。同25分、中盤での攻守の切り替えから南野が前を向き、大迫とのパス交換から右足で狙ったが、またしても枠を外れた。森保一監督はその後、次々に選手交代を行い、同29分に伊東を下げてMF古橋亨梧、同32分に大迫を下げてFW浅野拓磨を入れた。

 日本は後半36分、背後からのフィードに飛び出した浅野がゴール前で決定機を迎えるが、これはキム・スンギュに阻まれ得点ならず。それでも同38分、左からの江坂のコーナーキックから遠藤がヘディングシュート。これがネットを揺らし、代表通算2ゴール目となった。日本は同41分、守田と南野に代わってA代表デビューのMF脇坂泰斗とMF川辺駿を投入。その後も危なげなくリードを守り切り、前回欧州組が参戦した2011年8月10日の国際親善試合に続いて3-0での完勝を収めた。

 日韓戦で3ゴール以上を奪ったのは1967年10月7日のメキシコ五輪予選(3-3)、1974年9月28日の第3回日韓定期戦(4-1)、前回の国際親善試合に続いて史上4度目の快挙となった。

(取材・文 竹内達也)

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