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今回の国内組は「しっかりしている選手が多い」DF吉田は気を引き締めてモンゴル戦へ

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 日本代表DF吉田麻也(サンプドリア)が30日のW杯アジア予選モンゴル戦に向けて取材に応じ、「ビッグマッチや大勝の後は気持ちが緩みがちになるのでそこを締めることが必要。(モンゴルとの)実力差はあると思うが、W杯で結果を残すことを考えて、韓国戦やメキシコ戦で出た課題を解決していくことが必要だと思う」と先々を見据えて言った。

 コロナ禍によるさまざまな制限があることにより、今回は海外組と国内組が半々になっている。近年では珍しいメンバー構成だけに、韓国戦前は国内組の特徴を把握することやピッチで声を掛けることをより意識したという。

 その結果、3-0の圧勝。韓国戦で代表初招集でデビュー戦ゴールを決めた右SB山根視来(川崎F)は「合宿の一発目に麻也くんから『Jリーグでいつもやっている1.5倍くらいの力でいかないとダメだ』と言われていたので、試合の入りからそういうパワーでいった」と、吉田の声掛けが背景にあったことを明かしていたように、CBとしてクリーンシートに貢献したのみならず、キャプテンとしてチームを機能させる能力も示した。

 一方で、吉田から見る国内組は意識が高いという。U-24日本代表が同時期に活動しているため、今回の国内組には20代後半の選手が多くなっていることも要因のひとつ。

 吉田は「今回はJリーグである程度のスパン結果を出している選手たちがいて、技術、フィジカル、メンタルがある程度しっかりしている選手が多い。自分たちも若くない、残されたチャンスは多くないということを理解しているのだと思う。CBなら大迫と練習でマッチアップできる機会は貴重。大迫はアジアでベスト3に入るFW。練習の1分1秒を無駄にしないようにと考えている」と言及した。

 無観客で開催されるモンゴル戦は、アウェイ扱いだが、ホームに近い感覚で試合ができそうだという。「アジアでは(今回の国際Aマッチウィークに)予選をやっている国は少ない。日本で予選をやっているのは感染対策がうまくいっている証拠」と指摘し、さらに気持ちを引き締めた。

(取材・文 矢内由美子)

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