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“父親超え”17キャップ目指すGK前川黛也、古橋との共演デビューに意欲「やっと二人で選ばれて嬉しかった」

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日本代表GK前川黛也(神戸)

 Jリーグ発足後史上初となる親子2代での日本代表入り。そんな偉業を果たしたGK前川黛也(神戸)が、28日に行われたオンラインの囲み取材で“父親超え”への思いを語った。

 前川の父・和也さんはかつて、マツダSC、広島、大分で活躍したGK。1992年にA代表デビューし、国際Aマッチ通算17試合に出場した実績を持つ。1994年生まれの前川にとって、代表で活躍していた時期は物心つく前。「代表の試合は特に記憶がない」と苦笑いも浮かベる・

 それでも同じポジションという間柄。育成年代でプレーしていた時から父と比較される場面は多く、常に意識はせざるを得ない環境にあった。「前川和也の息子というところじゃなく、前川黛也として認めてもらいたい」。目指すは自らの名前で存在を表現すること。「父の力強さ、日本人離れしたところは父の個性。そこで超えるのは難しいかもしれないが、自分の個性、強みを最大限活かしてやっていきたい」と意気込む。

 そのためには、偉大な父をも上回る数字を積み重ねていく構えだ。「父も10試合以上しっかり出ているし、プレーとしてではなく、結果としてそういうところを超えたいというのもある」。今回の代表合宿でも「シュートを止める能力は自信を持っている」というセールスポイントだけでなく、トランジション練習のパス捌きでも存在感を見せており、試合でも発揮することが期待される。

 出場機会を得た場合、チームメートで同い年のMF古橋亨梧(神戸)との共演にも注目が集まりそうだ。二人は「チームメートでもプライベートでも仲がいい。夢が海外でプレーすること、日本代表というのも一緒だった」という関係性。前川は「友達でもあるので、最初に亨梧が代表に選ばれた時は、自分のことのように嬉しかった」と19年11月に古橋が初招集された時のエピソードも明かす。

 だが、やはり目標は二人が揃ってピッチに立つことだ。モンゴル戦でA代表デビューを目指す前川は「今回はやっと二人で選ばれたことが嬉しかった。二人で試合に出ることが一番の喜びだし、それによってヴィッセルのファンにもいい姿を見せられると思うので、頑張っていきたい」と意欲を燃やしていた。

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