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「誰よりも目立ちたい」。U-15代表候補のレフティー、MF揚石琉生は栃木の後輩たちのためにもアピール誓う

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U-15日本代表候補合宿3日目、得意の左足でアピールしたMF揚石琉生(栃木U-18)

 栃木の後輩たちのためにも、自分の持ち味を出してアピールする。06年早生まれのMF揚石琉生(栃木U-18)は、23年U-17ワールドカップへ向けたU-15日本代表候補合宿(26日~29日)参加中。「シュートには結構自信があります」というレフティーは、28日の6対5+GKの攻防で左足ミドルを叩き込み、5対5のシュートゲームでも鮮やかな左足シュートでゴールネットを揺らして見せた。

 加えて、左利き独特の持ち方でボールを保持し、ギリギリのタイミングでパスを通すなど存在感ある動き。トラップがズレるシーンなどもあったが、「(代表チームでは)自分のプレーがなかなかできないかと思っていたんですけれども、自分の持ち味とか出せて良かったと思います」と頷いていた。

 今回のU-15日本代表候補合宿のテーマは「常識を変える」。ピッチ内ではスピード感や質、強度、ピッチ外でも各選手がこれまで持っていた「常識」を変えることに取り組んでいる。合宿3日目を迎え、揚石も自身を変化させることができているようだ。

「自分で考えて行動するようになったと思います。朝起きてから何をするかとか、練習後にどうやってストレッチするか自分で考えてできるようになったと思います。成長したと思います。プレーのテンポの速さが上がったりして、あとはどんどんゴールに向かう姿勢が出てきたと思います」

 今回、栃木U-18のコーチ陣からは「『後悔はしないように、自分の持ち味は出して来い』と言われました」という。特化して磨き続けたことで精度を増したという左足からのパスやシュートでアピール中。揚石は自身が活躍することによって、栃木のアカデミーが注目されるようにしたいという野心も持っている。

「代表で自分のプレーをアピールして、後輩たちにも目がつけられるように頑張りたい」

 その揚石は合宿最終日の29日に開催される紅白戦へ向けて、「自分の持ち味をどんどん出して、誰よりも目立ちたいと思います」と宣言。自分の良さを出し切って代表チームに定着し、後輩たちの道も切り開く。

(取材・文 吉田太郎)

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