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「出たら点数を獲ってやろう」。U-18日本代表候補初選出のMF山崎倫が強気の仕掛けから決勝点

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3本目36分、MF山崎倫(大宮U18)がカットインから右足シュートを決めて決勝点

[5.7 練習試合 U-18日本代表候補 4-3 関東大学選抜]
 
「出たら点数を獲ってやろうと強い気持ちを持って臨んだので、獲れて良かった」。U-18日本代表候補は3本目の2得点によって逆転勝ち。特に3本目開始からピッチに立ったMF山崎倫(大宮U18)は、自分の特長を出そうと強気のドリブルを連発し、決勝点も決めた。

 山崎は3本目11分、右サイドからのスピードのあるパスでFW福田師王(神村学園高)の同点ゴールの起点に。その後もドリブルで右サイド深く切れ込んでラストパスを狙うなど、チームメートのサポートを受けながら一際目立つようなプレーを続けていた。

 そして36分、MF鈴木淳之介(帝京大可児高)からのパスを左サイドで受けると、カットインで相手DFの背中を取って右足シュート。「スピードに乗って臨むことができたので、シュートは(DFに)当たってしまったけれど入って良かった」というゴールで勝利をもたらした。

 今回は年代別日本代表候補初選出。「最初の方は緊張したけれど、知り合いとかも結構いて、チームの雰囲気も良くて、早い段階で溶け込めたので良かった」。大岩剛監督から切り替えや球際、日の丸を背負うことの責任感などを教わり、それを意識して迎えた一戦で結果を残した。

 U-18日本代表候補には、すでにトップチームデビューしている選手がいる。先を行く選手たちを追い越すこと、そして「早く(トップチームの試合に)出て結果を出して、チームを救えるような選手になりたい」。さらに世界にも目を向けた。

 2年後のU-20ワールドカップへ向けてスタートを切っているU-18日本代表に残っていくことも目標だ。そのために、「人並みの努力じゃダメなので、何倍も努力していきたい。(U-20ワールドカップメンバーに)もちろん入りたいですし、そのために貪欲に結果を残して、アピールして残っていきたい」と力を込めた。“代表デビュー戦”で決勝点をマークしたアタッカーはより相手にとって怖い選手へ進化し、チャンスを掴む。

(取材・文 吉田太郎)

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