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湘南内定のU-18代表候補MF鈴木淳之介、決勝点に絡むも「もっと自分のプレーを出していかないと」

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U-18日本代表候補MF鈴木淳之介(帝京大可児高)がスルーパスを狙う

[5.7 練習試合 U-18日本代表候補 4-3 関東大学選抜]
 
「(年代別日本代表は)目指していたので嬉しいですけれども、もっと自分のプレーを出していかないといけない」

 22年からの湘南ベルマーレ加入内定が決まっているMF鈴木淳之介(帝京大可児高)がU-18日本代表候補合宿に初参加。「今までネットニュースとかで名前しか見ていなかった」才能たちと初めての合宿となったが、さほど緊張もすることなく、他の選手の特長を確認しながら合宿を進めることができているようだ。

 この日の練習試合では3本目36分に決勝点に絡んだ。左SB植田悠太(京都U-18)からの斜めのパスを引き出すと、すぐに左前方でフリーのSH山崎倫(大宮U18)へさばく。余裕を持ってボールを受けた山崎は、カットインからの右足シュートで決勝点を挙げた。

 決勝点のシーン以外にも、鈴木は高い位置でボールを受けて崩しに係るシーンやスルーパスを狙う場面があった。だが、本人は「あまり自分のプレーを出せていなかったので、試合を通して。悔しいです。今日はあまりボールに触れなかったので、次はもっと引き出していきたいです」。

 帝京大可児高とは異なるシステムで異なるポジション、そして初めて実戦でプレーするチームメート。より環境に慣れながら、自分の良さを発揮していくしか無い。「一個一個言う言葉に魂が込もっている。(多く発していた『勝つ』ことにこだわる部分は)自分には足りないところだったと思います」という大岩剛監督やスタッフ、チームメートから学び、得ているものも多いだけに、目標としていた代表チームで生き残れるようにアピールしていく。

「内定が決まったのでそういう目で見られるし、やらないといけないと思っていた」。その思いを持って合宿に臨んでいる鈴木は、最終日(9日)の練習試合でボールを失わないことや得点に絡む部分、湘南練習参加で増した守備強度など自分のプレーを全力で表現する。

(取材・文 吉田太郎)

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