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左利きのCB林奏太朗はより自分を変化させ、U-16世代のDFリーダーへ

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CB林奏太朗(鳥栖U-18)はU-16日本代表候補のDFリーダーへ

[5.12 練習試合 U-16日本代表候補 0-2 JFAアカデミー福島U-18]

 U-16世代のDFリーダーへ。CB林奏太朗(鳥栖U-18)は13日、0-2で敗れたJFAアカデミー福島U-18戦(12日)について「チームとしてはもう少しビビらずに、前向きにプレーできたかなと思いますし、個人としてはフィジカル面で負ける部分が多かったです。逆に技術面では通用する部分がありましたし、そういうところは今後活かしていきたいなと思いました」と感想を口にした。

 昨年の全日本ユース(U-15)選手権で鳥栖U-15の日本一に大きく貢献したレフティー。昨年11月のU-15日本代表候補合宿に続いて招集されている林は、U-16世代のDFリーダー候補の一人だ。SBとCBを務めたJFAアカデミー福島U-18戦も後方から攻守両面でチームをコントロールしていた。

 長短の左足キックにも注目のDFは、攻撃面で正確な配球。加えて、スルーパスでチャンスメークもしていた。だが、「自分の中ではビルドアップはもう少し相手を動かして自分の良さを出せたと思いましたし、守備面も対人能力はまだまだ低いと思います」と自己分析。守備面では、高校3年生中心のJFAアカデミー福島U-18に競り負けてしまうシーンもあった。

 林は、昨年のU-15日本代表候補合宿でも守備面の弱さが課題になっていたという。次回の代表合宿では体重を増量して臨みたいという考えを持っていたが、体重面含めて「4か月経って自分の中ではあまり変化がなかった」。今回改めて課題を実感した林は、より意識高く自分を変えることに取り組んでいく。

 世代の中心選手として、自分がチームを引っ張っていくという決意がある。「守備でリーダーになって行けるように。攻守ともに自分が後ろから引っ張って行けるような選手になりたいです」と力を込めた。

 鳥栖では高校3年生でトップチームの主力を張るDF中野伸哉、ルヴァン杯への出場を重ねる高校2年生MF福井太智から大いに刺激を受けている。まずはU-18チームでアピールし、彼らのようにトップチームでチャンスを掴んで目指している世界へ。05年生まれの世代が中心となる28年のロサンゼルス五輪も目標の一つだ。

「ちょうど自分たちの代でオリンピックが開催されるので、そこで中心選手として活躍できるように、これから良いアピールができるように頑張りたい」。鳥栖U-18では、すでにプレミアリーグWEST出場。鳥栖U-18の同期ですでに先発出場しているDF北島郁哉やMF森一琉からも刺激を受けながら、出場機会を増やして経験を重ね、チーム・代表で欠かせない存在となる。

(取材・文 吉田太郎)

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