beacon

デュエル王として凱旋帰国のMF遠藤航…OA枠で出場する五輪は「メダルを獲る覚悟で」

このエントリーをはてなブックマークに追加

日本代表MF遠藤航

 ブンデスリーガ参戦1年目にして1対1の勝利数でリーグ1位を記録したシュツットガルトMF遠藤航が日本代表合宿先で取材対応を行い、充実感あふれる表情で今季を振り返った。

「個人としては守備の部分で1対1でどれだけ勝てるかをシーズン開幕前に意識していた」という遠藤が今季積み重ねてきたデュエル勝利数476はリーグ1位。「迷ったら行かないという選択をしていたところを、迷ったら行くという選択にしてから自分の間合いや奪える距離で、より奪えるようになった。チーム戦術でより攻撃的な守備をしているからというのもあるが、間違いなく個で奪う感覚は洗練されたかなと思う」。そう言って胸を張った。

 相手や戦況によって能動的にも受動的にもなれる対応力にも磨きをかけた。「理想は自分たちがいい状態で守備をして、自分の間合いで勝負すること。でもそうじゃない時も勝たないといけないと思っている」。たとえカウンターを受けて受け身になっても臨機応変に対応することで失点を防ぐ。我慢の守りにも磨きをかけている。

 欧州5大リーグのブンデス1部で見せた成長は、A代表はもちろん、オーバーエイジ(OA)として選出されている東京五輪でも生きてくる。

「オリンピックはOAとしていくのでブンデスで見せてきた1対1の強さは出さないといけない。どの相手でも自分の間合いで勝負できる環境をつくることと、相手がどの相手でも自分のところでボールを奪えるところを見せたい」

 主将を務めたリオデジャネイロ五輪に続く出場には「まさか五輪に2回も出られるとは思っていなかった」と率直な感想。「チームとしては自国開催なのでどれだけやれるかというよりは結果を残さないといけない。メダルを獲る覚悟、そこはチームとして目指さないといけない」と目標を掲げた。

(取材・文 矢内由美子)
●カタールW杯アジア2次予選特集ページ

TOP