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3度目の五輪で悲願のメダルを…吉田麻也「やり残したことがあった」

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日本代表DF吉田麻也

 28日のW杯アジア2次予選・ミャンマー戦(フクアリ)を翌日に控え、日本代表DF吉田麻也(サンプドリア)がオンラインで報道陣の取材に応じた。

 勝てば最終予選進出が決まる一戦の相手は、政情不安が続くミャンマー。「相手にとっては難しい状況で、各々が思うところもあると思う」としたうえで、「あくまでスポーツだし、選手個人としては政治とスポーツは切り離して考えてほしいと思っている。あくまで僕らは一サッカー選手なので、プレーにだけ集中したい」と強調した。

 ミャンマー戦が終われば、吉田、DF酒井宏樹、MF遠藤航の3人はA代表を離脱。オーバーエイジとしてU-24日本代表の活動に初合流する。吉田にとっては、グループリーグ敗退に終わった08年北京五輪、オーバーエイジとして44年ぶりのベスト4進出に貢献した12年ロンドン五輪に続く3度目の五輪になる。

「巡り合わせだなと思う。前回のオーバーエイジは年の差がほとんどなかったし、難なくチームに入れたけど、今回は年齢も大きく離れているし、前回よりもさらに期待値が大きくなっているだろうなと思う」

 今回のオーバーエイジ選出はあくまで6月5日のガーナ戦(ベススタ)、同12日のジャマイカ戦(豊田ス)に臨むU-24日本代表の活動が対象だが、森保一監督は「基本的には本大会も戦ってもらいたいと思っている」と吉田、酒井、遠藤の3選手を東京五輪本大会にも招集する意向を示している。

 とはいえ、吉田自身はまだ“東京五輪内定”とは受け取っていない。「6月の合宿で監督が『やっぱり違うな』『このオーバーエイジじゃないな』と思ったり、満足いくパフォーマンスを出せなかったりしたら変えてもらって問題ないと話している。僕ら3人もそういう緊張感の中でプレーしないといけない」と力説した。

 ロンドン五輪は準決勝でメキシコ、3位決定戦で韓国に敗れ、あと一歩のところでメダルを逃した。「サッカーキャリアの中で悔しい試合はいくつもあったけど、その中でも特に悔しさの残る試合の一つだったのは間違いない。やり残したことがあったなとずっと思っていた」。自国開催の五輪はメダル獲得が至上命題となる。

「五輪はメダルを取ってナンボだと思う。ただのオリンピアとメダリストではかなり違いがある。3回も出て1回もメダルを取ってないの情けない。是非、メダルを取りたい」と、悲願のメダル獲得へ強い決意を示した。

(取材・文 西山紘平)
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