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“兄貴分”のA代表が貫録勝ちも…大迫勇也は五輪代表に太鼓判「まったく違うチームになる」

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A代表のゲームキャプテンを務めたFW大迫勇也

[6.3 チャリティーマッチ 日本代表 3-0 U-24日本代表 札幌ド]

 試合の感想を聞かれた日本代表のエースは意外な言葉を口にした。オーバーエイジとしてU-24日本代表に合流したDF吉田麻也に代わってA代表のキャプテンを務めたFW大迫勇也(ブレーメン)。自ら先制点をアシストし、チームとしても3-0で勝利したが、試合後のオンライン取材では「残念な気持ちの方が強い」と口を開いた。

 その真意は吉田やDF酒井宏樹、MF遠藤航といったオーバーエイジの3選手がベンチスタートだったこと。「せっかくならオーバーエイジも出てほしかったし、その気持ちが大きかった」。遠藤航は後半33分から途中出場したが、吉田、酒井は最後まで出番なし。大迫対吉田のマッチアップも実現しなかった。

「今回はキャプテンでもあったので、そういう気持ちを押さえながらプレーしようと思った。試合前から(対決)できたらいいなとイメージしていたので、そこは残念だったけど、切り替えてやりたいなと思う」

 5月28日のW杯アジア2次予選・ミャンマー戦(○10-0)でも吉田の交代後はキャプテンマークを巻いた大迫。改めてゲームキャプテンを任されたことに「ありがたいことだし、指名されたからにはできる限りのことをやろうと思っていた」と自覚十分だ。

 後半17分に交代でベンチに下がると、キャプテンマークはMF伊東純也に託した。「監督が近くにいたので、監督に『だれにしますか』と聞いた」と明かし、「(伊東)純也も責任を持ってプレーしていたと思うし、良かったと思う」とベンチから見守っていた。

 試合は3-0の完封勝利。前半立ち上がりに先制し、前半の終了間際と後半の立ち上がりに加点する理想的な展開だった。“兄貴分”としては貫録勝ちだったが、U-24日本代表に対しても「オーバーエイジが入ると、まったく違うチームになると思う。試合の入りや締めどころはオーバーエイジの3人がしっかりやってくれると思うし、そこはまったく問題ないと思う」と太鼓判を押す。

 U-24日本代表に見えた不安要素もオーバーエイジが解消してくれるはずというのが大迫の見立て。「だからこそのオーバーエイジ。後ろに3人入っているので、そこで違いを作れる選手、チームに安定をもたらせられる選手だと思う。期待したいし、期待していいと思う」と、東京五輪本大会に向けてのエールも送った。

(取材・文 西山紘平)

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