beacon

本番までさらなる成長を…森保監督は完敗のU-24日本代表に「物足りないことが多かった」

このエントリーをはてなブックマークに追加

森保一監督がU-24日本代表に成長を求める

[6.3 チャリティーマッチ 日本代表 3-0 U-24日本代表 札幌ド]

 両チームを指揮する立場として、“弟分”にはさらなる成長を求めた。森保一監督は、日本代表に完敗したU-24日本代表に対して「物足りないことが多かった」と語った。

 急きょ設定された“兄弟対決”。内容はやはり“兄貴分”日本代表が勝利を収めた。前半を2得点で折り返すと、後半もダメ押しの3点目。指揮官は両チームの立場を汲み、その胸中を語った。

「A代表の選手たちは、やはり挑まれる立場。A代表にしかないくらいのプレッシャーだったと思いますけど、挑まれるからやるとかプレッシャーがかかるからではなくて、彼らは常に高い基準を持って、相手がどこであれ、自分たちがやるべき準備、最善の準備をする。そしてスタートから勝利にこだわって、戦うということ、自分たちに目を向けられるということをトレーニングのときから示してくれました」

 A代表は今後、7日にW杯アジア2次予選でタジキスタンと、11日にはキリンチャレンジ杯でセルビアと、15日にはW杯アジア2次予選でキルギスと対戦。「これまで続けてきた全勝のところをさらに伸ばすということ、そして無失点できているので、継続して無失点で勝利できるようにということで、その試合を目標を持って戦いたいと思います」。アジアでの戦いで内容を求めながら、そしてチーム力を上げながら、勝利を手にすることを求めた。

「ワールドカップ2次予選を戦ったことがない選手たちがたくさん入ってきていますし、代表の経験の浅い選手たちもいっぱいいますので、そういう選手たちに予選の雰囲気に慣れてもらったりとか、予選の公式戦の中で何ができるのかっていうことを、本人たちに経験してもらいながら、チーム力を上げていけるようにしたいです」

 一方で、森保監督はU-24日本代表にはさらなる成長を求めた。「A代表の選手たちはスタートからすごくインテンシティーが高く、激しく厳しく戦ってくれた中で、U-24でプレーした選手たちがどれくらいの強度の中で、自分のプレーができるのかという最高の機会になりました」。3失点完敗という状況には「今日出たメンバーのすべてではないんですけど、物足りないことが多かったと思います」と苦言。「オリンピックで金メダルを目指して戦っているという中で、今日の試合の強度でしっかり自分のプレーを発揮できるくらいでなければ、目標達成というのは難しい」と間近に迫った本番に向け、厳しい意見を語った。

 しかし、そこはまだアンダー世代。「若い選手は短期間で一気に変わりますので、今日の強度でかなり刺激を受けたと思います」と理解を示す。「このU-24の選考期間で、おれは変わったぞっていうところを、横内さんをはじめとするスタッフに見せてほしいとおもいますし、私自身映像で確認したいと思います」と発破をかけた。

●東京オリンピック(東京五輪)特集ページ

TOP