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「思ったよりつないでくる」A代表初ゴール導いたMF川辺駿の“駆け引き”

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日本代表MF川辺駿(広島)がA代表初ゴール

[6.7 W杯2次予選 日本4-1タジキスタン パナスタ]

 相手との駆け引きで上回ったA代表初ゴールだった。日本代表MF川辺駿(広島)は「うまく試合に入れたことで徐々に自分のプレーを出せた。それがゴールにつながって良かった」と振り返った。

 3-1で迎えた後半26分だった。相手の左センターバックがGKにバックパスを送るやいなや、2列目で待ち構えていた川辺は下りていく相手ボランチにアプローチ。GKからのパスを見事にカットし、ダイレクトで無人のゴールマウスに流し込んだ。

「前半に似たようなシーンがあって、GKが思ったよりつないでくるなと思っていて、奪えればいいなと思っていた。自分の右と左に2枚いたが、うまく弱いボールが来たので前に行くことができた。駆け引きで狙うという部分で非常に良かった」。

 国際Aマッチ2試合目で奪った初ゴールは、代表定着に向けても手応えの一発になったという。

「毎試合結果を出さないとこのチームに呼ばれることはない。そういう意味で数字は必要だと思う」。

 ボランチといえども、ライバルのMF守田英正とMF橋本拳人が得点を量産中。「その他もいいプレーを増やしていかないといけないし、一人で奪い切る力をつけていかないといけない」と全体的なレベルアップを怠るつもりはないが、「それでも結果が出たことは少し安心している」と心境を語る。

 この日は前半こそ、後ろ重心の布陣で寄せが遅くなるシーンもあったが、後半は4-3-3のインサイドハーフのような攻めのポジショニングで改善。また終盤には左サイドハーフの位置にも入り、「いままでやってきていないポジションだったので少しやり方が分からなかったけど、中にポジションを取ってチャンスをつくるシーンもあったので、とりあえずは良かった」とポリバレントなところも見せつけた。

 だからこそ、なおさら結果にこだわる構えだ。今回の活動は11日のキリンチャレンジ杯・セルビア戦と、15日のカタールW杯2次予選・キルギス戦の2試合。川辺は「毎試合結果を出していかないといけない。選ばれるポジションがないので、毎試合アピールしたい」と意気込みを語った。

(取材・文 竹内達也)
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