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追加招集のオナイウ阿道、“子育て世代”に届け代表初ゴールパフォ「できたらやりたい」

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日本代表FWオナイウ阿道(横浜FM)

 日本代表に追加招集されたFWオナイウ阿道(横浜FM)が9日、報道陣のオンライン取材に応じ、1年半越しのA代表デビューに向けて意気込みを語った。初招集だった2019年11月の活動では、ベンチ入りしたが出番なし。自身2度目の活動に向けて「前回よりもアピールして結果を出さないといけないと思っている」と闘志を燃やした。

 オナイウは今季、J1リーグで16試合に出場し、日本人トップの10ゴールを記録。5月下旬に発表された当初のメンバーリストからは落選したが、活動期間中にFW大迫勇也(ブレーメン)が左脚内転筋の負傷でプレーできない状態となり、絶対的エースの代役として追加招集が決まった。

 追加招集が発表された今月6日には、ルヴァン杯プレーオフステージの札幌戦で途中出場。試合を終えて急遽合流した。「最初のメンバーに入っていなかった時点でチームの試合に集中していたけど、そういう話を聞いて、ここに来られることはチャンスだと思った」。合流翌日の7日に行われたカタールW杯2次予選・タジキスタン戦(○4-1)ではさっそくベンチ入り。真剣勝負の空気を体感した。

 そうして次に目指すは、待望のA代表デビューだ。

 大分所属だった前回の活動時は「自分としてもチームとしても結果が出せていなかった。その中で呼んでいただいたが、出場機会はなかったし、機会を与えられるまでの信頼を勝ち取ることができなかった」とオナイウ。だが、横浜FMでさらに実績を積み上げた今回は「チームも好調でいるし、その中でも自分の結果を出せている中で呼んでもらえた」。立場の変わった2度目の活動に向けて「より結果にフォーカスしたい」と意気込む。

 A代表の舞台でも、Jリーグでの経験を存分に活かしていく構えだ。

「チームとしてやっているサッカーは強度が高いし、他のチームに劣らないサッカーができている。それを代表でも積極的にやりたいし、A代表という部分でスタート地点に立たないといけない」。代表デビューへのモチベーションをそう語ったオナイウは「同年代、下の世代の選手ももっと上の位置で戦っている。負けていられないし、追い越していかないといけないので、上を目指して頑張りたい」と先を見据えた。

 またA代表デビューの先には、初ゴールの期待もかかる。そこで注目されるのは、Jリーグでもはやおなじみとなりつつある、子ども向け番組をモチーフとしたゴールパフォーマンスだ。

「できたらやりたいですね。あまりチームだからやるとか、代表だからやらないではなく、家族も含めて楽しみにしているので」。

 そう笑顔を見せたオナイウは「サッカーを好きな親御さんやお子さん、自分の家族や娘に近い年代に、テレビで放送される試合でパフォーマンスをすることで個人を知ってもらえるし、チームも代表もいろんな面から取り上げられると思う」とこれまでパフォーマンスを捧げてきた二人の娘だけでなく、同じ子育て世代のファン・サポーターも意識している様子。「いろんな面でサッカーを盛り上げていけたら」という使命を掲げるストライカーが鮮烈な代表デビューを狙う。

(取材・文 竹内達也)
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