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FW内藤、FW内野のゴールで2度追いつくも…U-17日本代表候補はオール1年生の関東大学選抜に敗れる

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1本目27分、U-17日本代表候補FW内藤大和(甲府U-18)が右足で同点ゴール

[6.21 練習試合 U-17日本代表候補 2-4 関東大学選抜]

 04年生まれ以降の選手たちで構成されたU-17日本代表候補が、今月19日から千葉県内で強化合宿を行っている。21日には関東大学選抜(1年生)と練習試合(45分×3本)を行い、2-4で敗戦。U-17日本代表候補は合宿最終日の23日にもU-17代表候補と練習試合を行う。

 2歳年上の関東大学選抜は、右SB内田陽介(明治大)やMF川上航立(立正大)ら日本高校選抜候補経験者6人が先発。その関東大学選抜が1本目4分に先制点を奪う。左SB新井爽太(日本大)の左ロングスローをニアのFW石井稜真(法政大)がそらし、中央へ飛び込んだCB鷲見星河(明治大)が先制ヘッド。対するU-17日本代表候補は連動した守備で相手ビルドアップのミスを誘ってインターセプトし、シュートに繋げる。

 また、ボールスピードとアングルを意識しながらのパスワークで反撃するU-17代表候補は27分、敵陣で相手のパスをカットし、MF大迫塁(神村学園高)がラストパス。これを受けたFW内藤大和(甲府U-18)がGKの位置をよく見てから、コントロールした右足シュートをゴールネットに突き刺した。

 注目FWのゴールで追いついたU-17代表候補は、CB杉田隼(横浜FCユース)が出足の良い守備を見せるなど好プレーも。38分には右SB石川晴大(清水ユース)のアーリークロスからMF越道草太(広島ユース)が決定機を迎えるが、決め切ることができない。関東大学選抜は、まだリーグ戦での出場機会が少ない1年生たち。ゲーム感がない部分も見られたが、それでも簡単にはシュートを打たせない部分を発揮するなど1-1で1本目を終えた。

 2本目は関東大学選抜のパスワークが好転し、U-17代表候補を押し込んだ。だが、U-17代表候補は相手FW田中禅(明治大)の決定的なシュートをCBアッパ勇輝(日大藤沢高)の素早いシュートブロックやGK松原快晟(讃岐U-18)の好セーブで防ぐ。それでも、関東大学選抜は攻勢のまま迎えた20分、PAでMF青木俊輔(法政大)が粘り、最後はこぼれ球を川上がゴールへ押し込んだ。

 U-17代表候補は3人が入れ替わった2本目、やや重心の重い展開だった。だが、25分に8人を投入すると交代出場した選手たちがアグレッシブな攻守で流れを引き寄せる。31分には自陣の右タッチライン際からアッパがロングクロス。これをFW内野航太郎(横浜MFユース)が絶妙なボールコントロールからの右足シュートで決め、同点に追いついた。さらに攻め立てたU-17代表候補だが、アディショナルタイムにミスから決定的なピンチ。それでも、アッパが再び素晴らしいシュートブロックを見せて勝ち越し点を許さない。

 2-2で突入した3本目、関東大学選抜が三たび勝ち越す。7分、スルーパスで抜け出したFW内藤豪(慶應義塾大)のシュートのこぼれをFW多田圭佑(立正大)が右足で決め、3-2とした。対するU-17代表候補は10分、FW真鍋隼虎(名古屋U-18)が左サイドから仕掛けてクロス。ファーサイドでボールを奪い返した右SB舩木大輔(横浜FMユース)がすかさずクロスを入れて相手ゴールを脅かす。

 さらに16分には、相手のミスを突いたMF坂井駿也(鳥栖U-18)のループシュートがゴール方向へ向かったが、わずかに左へ。その後もMF北野颯太(C大阪U-18)の仕掛け、クロスなどからチャンスを作ったU-17代表候補だったが、逆に32分、関東大学選抜の快足右SB長田京兵(拓殖大)に守りを破られ、多田に2点目のゴールを決められてしまった。

 痛恨の失点で2点差。森山佳郎監督の「誰がやるんだ、ここで!!」という言葉を受けたU-17代表候補だが、なかなかギアが上がらない。それでも前に出てゴールを目指したものの、3点目を奪うことはできず。関東大学選抜が4-2で“初戦”を制した。

(取材・文 吉田太郎)

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