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FW上田綺世、異例の別メニュー調整「感謝している」対人練習にも合流

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対人練習に合流しているFW上田綺世(鹿島)

 U-24日本代表のエースを担ってきたFW上田綺世(鹿島)は今月5日に始まった五輪本大会に向けた合宿で、負傷のため慎重な別メニュー調整が続いている。14日のオンライン取材対応では「順調ですとしか言えない」としつつも、「自分の怪我と会話している段階ではある」と現在の状態を明かした。

 もっとも合宿中のトレーニングでは、リハビリが前向きに進んでいることをうかがわせている。当初はランニングなどの軽い調整にとどめていたが、合宿3日目からは軽くボールも蹴り始め、いまではシュート練習や、7対7のゲーム形式にも合流。上田は「感覚はやっていけば戻ってくるし、ボールは触れているので、少しずつ量を増やしていければという感じ」と語った。

 そんな上田は五輪本大会で活躍することで、リハビリ対応をしてでも招集に踏み切った代表スタッフへの恩返しをしていくつもりだ。

「選んでいただいて、しかも怪我をしている立場で、リハビリのトライをさせていただいているというところで、やっぱり自分が何を残さないといけないかというところのほうが重要だと思っている。僕が出たいとかそういうことではなく、それはもちろんあるけど、選んでいただいているし、いまこの立場で別メニューでやらせてもらっていることに僕は感謝している」。

 その対応を「すごく異例だと思う」とも認識している上田は「自分の目標に向かって順調に進めているし、本大会までもっといいパフォーマンスをする準備をしている」と意気込みをアピール。「1戦目からいいパフォーマンスをできる準備をすることが大事だと思っている」と力強く語った。

 また五輪代表として最初の活動となった2017年12月のM-150杯から招集されていた上田は東京世代の最古参。五輪本大会ではさまざまな思いも背負って戦う覚悟だ。

「僕がこの活動が一番長いし、選ばれなかった選手も数多くいるのも知っているので、その選手の思いを背負うというのが正しい表現かは分からないけど、自分が選ばれた責任はあるし、これまで積み重ねてきたところを出したいと思っている。そういうところが信頼につながると思う。自分が選ばれていることに理由があって、自分が試合に出るのも、いまの立場から求められているものにも理由、責任があると思う。それを自分なりに表現できたらと思う」。

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