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崖っぷちでGL最終節へ…DF熊谷紗希「勝ち点3を取ることだけを考えてやっていきたい」

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[7.24 東京五輪GL第2節 日本 0-1 イギリス 札幌ド]

 押されながらも耐え抜く時間が続いていたなでしこジャパンだったが、一発の空中戦に沈んだ。グループリーグ第2節イギリス戦の試合後、フラッシュインタビューに応じたDF熊谷紗希(バイエルン)は「それで勝負が決まる世界。自分たちもそれを理解した上で戦っていたところはあった。終始自分たちの思った形で守れていただけに、あの一つは本当に悔しいけど、ここで終わりじゃない。次に向けて準備していきたい」と力を込めた。

 なでしこジャパンはイギリス戦の後半29分、2018-19シーズンの世界最優秀選手であるDFルーシー・ブロンズからのダイレクトクロスをFWエレン・ホワイトに頭で合わせられ、先制点を献上した。イギリスの長所である力強さも目立った場面だったが、ゴール前でGK山下杏也加とMF中島依美の狙いがかぶってしまったのも痛恨だった。

 攻撃でも強固なブロックディフェンスを見せるイギリスに対し、多くのチャンスをつくることはできず、ノーゴールに終わった。キャプテンの熊谷は第1戦で課題となっていた守備面での改善にも満足せず、「だからこそ結果に繋げたかったという思いもあるし、最低でも勝ち点1を取りたかったのが正直なところ」と振り返った。

 ここまで2試合で勝ち点1。グループリーグ突破のためには第3節チリ戦での勝利が必須条件で、勝利しても他グループの結果によっては敗退の可能性もある。「当たり前だけど、失点せずに失点しなければ負けることはない。次は勝たないといけないので、スコアにつながるプレーをチームでやっていきたい」と述べた熊谷は「この試合が終わってしまったので、とにかくチリ戦に向けて勝ち点3を取ることだけを考えてやっていきたい」と意気込みを語った。

 熊谷はまた第2節までを戦った故郷の札幌に「特別なものがあったし、だからこそ今日は勝ちたかった。ただ代表のユニフォームを着て、生まれ育った場所でプレーできたのは光栄なこと」と感謝。その上で高校時代を過ごした宮城での第3節に向けて「ゆかりのある場所で五輪ができるのは夢みたいなこと。宮城では絶対に勝利できるようにチーム一丸となって準備していきたい」とモチベーションを語った。

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