beacon

「自分の中でも初めての経験」…替えがきかない右SB、驚異のタフネスぶり発揮の清水梨紗

このエントリーをはてなブックマークに追加

なでしこジャパンDF清水梨紗

[7.27 東京五輪GL第3節 日本女子 1-0 チリ女子 宮城]

 替えがきかない選手であることを証明している。中2日で続いたグループリーグ3連戦。キャプテンのDF熊谷紗希とともに、ピッチに立ち続けているのが、なでしこジャパン(日本女子代表)DF清水梨紗だ。

「他の国際大会と五輪が一番違うのは過密日程だと思う。中2日で、一番多くて6試合。今日で3試合出たけど、自分の中でも初めての経験だったので、コンディションの部分は難しく感じる」

 しかし、勝利だけが求められたGL第3節チリ戦でもタフネスぶりを発揮した。持ち場となる右サイドで激しい上下動を続ける。本職となる守備では粘り強く相手に対応して、自サイドからの侵入を封じ、攻撃に転じれば一気に駆け上がって好機を生み出そうとした。

 中2日での連戦。コンディションは万全ではないかもしれない。しかし、ピッチ上で見せるプレーからは、そんなことは微塵も感じさせない。この日もチームの勝利だけを目指し、ピッチ上を走り回った。

 1-0の完封勝利を収め、自力でのグループリーグ突破を決めた。「全員で取りにいった1点で、次につなげられた。それが今日の試合の一番の成果」と安堵しつつ、その視線は次戦スウェーデン戦へと向けられている。「アメリカに勝って勢いがあると思うけど、その勢いに負けないように、次の準備をしたい」。準々決勝もフル稼働するため、準備を整えていく。

(取材・文 折戸岳彦)
●東京オリンピック(東京五輪)特集ページ

TOP