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「あれは決めないと」と味わった悔しさ…三好康児、五輪初ゴールは「自信になる1点」

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U-24日本代表MF三好康児(アントワープ)

[7.28 東京五輪GL第3節 U-24日本 4-0 U-24フランス 横浜国際]

 迷いはなかった。左足から蹴り出したシュートがネットを揺らす。ゴールが決まったことを確認したU-24日本代表MF三好康児(アントワープ)は歓喜を爆発させた。

 ベンチスタートとなった三好に出番が巡ってきたのは、後半からだった。MF久保建英(レアル・マドリー)に代わってトップ下の位置に入ると、後半25分に大仕事をやってのける。

 左サイドからDF中山雄太(ズウォレ)が送ったパスをFW上田綺世(鹿島)が落とし、後方から走り込んだMF旗手怜央(川崎F)が中央へと送る。そこに反応したのが三好だった。

「折り返しのボールが流れてきたという形だったけど、あの位置で左足で蹴るのはすごく得意だし、ボールが転がって来た瞬間にチャンスだと思った」。左足で放った弾道の低いシュートはゴールマウスに吸い込まれ、チーム3点目となる自身五輪初ゴールが生まれた。

「五輪問わず、試合に勝つために得点できて良かった。後半から出て、特に3点目というのは重要になると思っていたので、個人としてもすごく良かったし、チームとしてもあの1点は大きかったと思う」

 22日の第1節南アフリカ戦では先発出場。前半32分には相手のパスミスから決定機が訪れた。しかし、左足から放ったシュートは相手GKに阻まれてしまい、「あれは決めないといけなかった」と悔しさを滲ませていた。

 しかし、この日はきっちりと結果を残した。「南アフリカ戦もチャンスはあったし、そこで決めるか決めないかでチームを助けられるかどうかは決まってくる。そこが自分に必要とされているところだと思うし、まずは1本、そこを証明できたのは自分にとっても自信になる1点だと思う」と胸を張った。

(取材・文 折戸岳彦)
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