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力尽くした主将の望み…吉田麻也「最後、メダリストになりたい」

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[8.3 東京五輪準決勝 U-24日本 0-1(延長)U-24スペイン 埼玉]

 鬼気迫る奮闘も及ばず、金メダルへの挑戦は優勝候補スペインの前に散った。試合後、フラッシュインタビューに応じたU-24日本代表のDF吉田麻也(サンプドリア)は息を切らしながら「もう次勝つしかないですね」と短く語った。

 ここまで5試合にフル出場。A代表のキャプテンも担う32歳はこの日も絶大な存在感だった。ハイライトとなったのは後半11分のプレー。右サイドからのクロスで崩され、ペナルティエリア内での競り合いをスライディングでブロックした。一度は主審からPKの判定を下されたが、VARの介入でPKは取り消し。まさにギリギリのプレーで失点のピンチを阻んだ。

 また延長戦の失点後には最前線にパワープレー要員のために君臨し、激しい競り合いを披露。さすがの空中戦で日本のチャンスをつくった。しかし、最後までゴールを破ることはできず、金メダルへの挑戦はここで終了。吉田はピッチに倒れ込み、しばらく起き上がることができなかった。

 それでも試合後インタビューでは前を向いていた。3位決定戦のメキシコ戦に向けて「相手も延長を戦っているし、ここまで来たら気持ちの問題。あまり精神面を話すのは好きじゃないけど、メダルを取りたいという気持ちが強いほうが勝つと思う。2日間いいリカバリーをして、最後メダリストになりたい」と3度目の五輪での切なる願いを語った。

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