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涙のワケは…号泣の久保建英「あんなに泣くこともない」

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試合後に合流するU-24日本代表MF久保建英(レアル・マドリー)

[8.6 東京五輪3位決定戦 U-24日本 1-3 U-24メキシコ 埼玉]

 銅メダルに手が届かなかった。U-24日本代表MF久保建英(レアル・マドリー)は試合終了のホイッスルが吹かれると、ピッチ上に倒れ込んで号泣した。

 53年ぶりの銅メダルを懸けて臨んだ3位決定戦。しかし、前半13分にPKで先制点を献上すると、同22分にセットプレーから、そして後半13分にもセットプレーから追加点を奪われた。

 攻撃に移っても効果的な攻撃を仕掛けられず。中2日での6試合目ということもあり、ピッチに立つ選手たちの動きにキレはない。トップ下に入った久保も効果的にボールに絡むことはできなかった。後半33分にMF三笘薫(川崎F)のゴールで1点を返したものの、反撃はそこまで。1-3のまま試合終了のホイッスルが吹かれた。

 悔し涙は止まらない。涙の理由を問われた久保は、「分からないですね。あんなに泣くこともないので。もう終わってしまったということと、最後にメダルをとって、勝って終わろうと言っていたのに取れなかったことだと思う」と説明し、「自分が決めていれば、アシストしていたら、PKをとっていたらと、色々なことが頭を巡った」と続けた。

「1-3で負けたのはすごく悔しい。負けた自分たちが泣いたところで、予選(グループリーグ)のメキシコではなく、本気のメキシコにやられたと思われるだろうし、お客さんもそう見ると思う」

 東京五輪世代の活動は、今日で終わりを迎えた。今後はA代表の選手として、カタールW杯を目指す戦いに挑むことになるだろう。「個人的にはもっとやれると思う。ポジションをつかんで試合に出て、圧倒的な存在にならないといけないと思っている」。次なる戦いへと視線を移そうとしていた。

(取材・文 折戸岳彦)
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