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「同じ悔しさをこの世代に与えてしまった」…悔やむ“兄貴分”酒井宏樹

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U-24日本代表DF酒井宏樹(浦和)

[8.6 東京五輪3位決定戦 U-24日本 1-3 U-24メキシコ 埼玉]

 またもや、3位決定戦で敗れた。U-24日本代表DF酒井宏樹(浦和)は「またかと思うような結果になってしまった…」と声を落とした。

 12年ロンドン五輪では準決勝でメキシコに1-3で敗れ、3位決定戦では韓国に0-2の完封負けを喫してメダルを逃した。絶対に同じ思いをしたくない。そして、若い選手たちにその思いをさせたくない。準決勝スペイン戦翌日のミーティングではDF吉田麻也(サンプドリア)とともに、その思いを伝えた。

 しかし、思いは結果へと結び付かなかった。3位決定戦メキシコ戦では前半13分にPKで失点すると、同22分、後半13分に追加点を献上。反撃を同33分のMF三笘薫(川崎F)の1点に抑えれ、1-3で敗れてしまった。

「(森保一)監督を始め、スタッフの方々に貴重な3枠という、若い選手のポジションを奪うような形になるが、用意してくれたことをすごく感謝している。しかし、同時に9年前と同じ悔しさをこの世代に与えてしまったことに責任を感じます」

 ロンドン五輪に続いての4位終戦。「一歩届かない結果が続いている。準決勝まで行ったのに『またか』というような結果になってしまったし、勝負弱いと言われるのも仕方ないと思う」。しかし、「これから覆すには、それを裏切るような戦いを僕らは見せないといけない」と前を向くとともに、若い選手たちへの期待を語った。

「僕と麻也くんも、この悔しさを糧にここまで頑張ってきたし、彼らにも3位を取れなかったことで、まだ足りなかったと自覚して、これからもっともっと飛躍していってほしい」

(取材・文 折戸岳彦)
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