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「素晴らしい景色を見させてもらった」、5人制サッカー日本代表主将・川村怜はパラ5位決定戦で有終の美を目指す

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5人制サッカー日本代表主将・MF川村怜

[8.31 東京パラリンピックGL第3節 日本0-2中国 青海]

 5人制サッカー(ブラインドサッカー)日本代表は、グループリーグ突破を逃し、順位決定戦へと回る。主将のMF川村怜は冷静に試合を振り返り、「悔しいですね」と胸中を明かした。

 ともに1勝1敗で、グループ2位通過を懸けて戦った日本と中国。しかし、世界ランク5位でアジアトップを走る中国の意地を見せつけられ、前半2失点。日本も追いかけるが、シュートまでなかなか持ち込めず、そのまま0-2で敗れた。

 5月から6月にかけて行われた国際大会では初の準優勝。自信を手にして臨んだ東京パラリンピックだったが、頂点に上り詰めることはできなかった。川村は「これまで日本代表として覚悟を持って準備してきたことは、この3試合で、パラリンピックの舞台で、発揮できたとは思います」と力を出し切った上での結果を飲み込んだ。

「最後まで取り組んできたことを出し切ろうと、強い気持ちを持って、強気で攻めることができた。練習してきたことを発揮できたと思う。世界トップレベルの中国相手に、ゴール前まで進入できたっていうのは、次の世代にも示せたかなと思います」

 夢の大舞台もいよいよ残り一試合。川村はここまでを振り返り、「日々成長を感じられました。新たな境地に達したと思いますし、素晴らしい景色を見させてもらったと思います」と手応えを語る。日本はグループAで3位が確定し、9月2日にグループB・3位との5位決定戦へ。「最後は絶対に勝って、胸張ってみんなで笑顔で帰りたいと思います」。歴史的初出場を果たした日本は、その財産を未来につなげるために、有終の美を目指す。

(取材・文 石川祐介)
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