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初の最終予選へ…南野が語った“自信”と“細心”「簡単じゃないというイメージはある」

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日本代表MF南野拓実(リバプール)

 日本代表MF南野拓実(リバプール)にとって、カタールに向けた戦いは自身初のワールドカップ最終予選となる。「僕自身も初めての最終予選で、すごく重要な一戦が始まるというのは理解しているつもり」。高揚した様子を見せた日本の10番は「ここからは結果が一番重要。そこにこだわってプレーしていきたい」と力強く語った。

 南野は2015年10月、アウェーで行われた国際親善試合イラン戦(△1-1)でA代表デビュー。翌11月にはロシアW杯アジア2次予選カンボジア戦(○2-0)に途中出場し、W杯をかけた戦いで初めてピッチに立った。ところがそれ以降、ハリルジャパンでは招集外が続き、復帰したのは森保ジャパン初陣の18年9月。長らく代表選手としての空白期間を過ごしていた。

 そのため、ワールドカップの最終予選は今回が初めて。頭の中にあるイメージは、自らが世代別代表で経験したアジア大会や、テレビを通じて見てきた最終予選で戦う先人たちの姿だ。

「育成の時から最終予選は戦ってきたし、A代表もテレビで見ていて簡単じゃないなというのはイメージとしてある。今回もグループの中に難敵というか、アジアの中で強い相手がいる。またアウェーで戦うのは難しいというのもあると思っている」。

 前回大会も格下と思われた初戦UAE戦に1-2で敗れ、過去のアジア予選の結果から「W杯出場確率0%」と称される船出となった日本代表。足をすくわれないよう細心の注意を払う必要がある。ただ「それを超えないとW杯には行けないので、しっかりと突破したい」と語った南野は、自信をのぞかせつつ細心さを見せた。

「もちろん全勝して突破を決められる力はあるんじゃないかと思っているし、そうしたい。自分たちの力を示して、アジアで一番強いのは日本と思ってもらえるようなチーム力を見せつけたい。ただ同時に今までの代表もそのメンツの選手がいた中で、難しい戦いになったことも分かっていた。だから何が起こるか分からないというのも思っている。A代表で最終予選を戦うのは僕自身も初めてなので、そういう自信を持ちながらも1試合1試合勝負にこだわっていきたい」。

 所属先のリバプールでは現在、プレミアリーグ開幕節から3試合出場なし。プレシーズンではゴールを積み重ねるなど好調ぶりを発揮していたが、なかなかチャンスをもらえない環境にある。

 それでもコンディション面の懸念を「プレシーズンから感覚的には良い」と一蹴した南野。2日のオマーン戦は史上初のW杯予選の出場8試合連続ゴールがかかる一戦。大記録を期待する報道陣の声に「僕自身はチームの勝利が一番だけど、皆さんの注目を集めていきたいと思っているので、狙っていきたいとあえて言います」とリップサービスも披露し、自身の活躍で7大会連続の本大会出場に導いていく構えを見せた。

(取材・文 竹内達也)
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