[9.2 W杯最終予選 日本0-1オマーン パナスタ]

　ホームでの初戦。絶対に負けられない一戦だったが、0-1の完封負けを喫した。日本代表を率いる森保一監督は「悔しい敗戦になってしまった」と唇を噛んだ。

　中央を固めてきたオマーンに対し、序盤から効果的な攻撃を仕掛けられず。1トップに入ったFW大迫勇也にボールが渡れば、複数人に対応されてしまう。試合前から分かっていた。指揮官は「相手が中央を固めてくるのは、これまでのオマーンの戦いを見ていても、今日の試合でも起こり得ると思って準備していた」と語り、「攻撃する際にサイドにスペースがある」と続けた。

　しかし、得点にはつながらない。「サイドに起点はできていたので、揺さ振りながら、相手をはがして攻撃を仕掛ける部分で、徐々に修正していけた部分もある。だが、もう少しクロスから相手ゴールに向かっていけるチャンスを作れれば良かった」。

　得点が生まれずに試合が進むと、後半43分に決勝点を献上。ホームでの初戦を0-1で落とすことになった。

　コンディションの差は明らかだった。国内組中心で構成されているオマーン代表は日本入国前、セルビアで約1か月間にわたる長期のトレーニングキャンプを実施。現地のクラブチームとのテストマッチを通じて強化を図ってきた。一方の日本は多くのメンバーが海外組で、「試合に向けての全体練習が一度できただけ」という状況。しかし、「そこを言い訳にするつもりはない」と答える。

「前回のロシアW杯に向けても海外組が多くなる中、選手たちは覚悟を持って、短い準備期間の中でも一戦一戦勝利に向けて準備して、前進してくれた。今回も同じような状況だが、どんな状況でも勝っていくというところ、与えられた条件の中で、個としてもチームとしても、そのときできる100パーセントを出す、そして試合に勝っていく」

　次戦は7日にドーハで行われ、中国と対戦。「初戦敗戦した部分では、いろんな反省がある。我々がこの敗戦を取り返さないといけないと思う。反省した上で、次の中国戦に向けて修正をしながら良いエネルギーを作っていけるようにしたい」と気丈に前を向いた。

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