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森保Jの危機に追加招集されたオナイウ阿道「僕はスーパースターじゃない」

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カタールのドーハで日本代表に合流したFWオナイウ阿道

 ケガで離脱したMF南野拓実に代わる追加招集でカタールのドーハで合宿中の日本代表に合流したFWオナイウ阿道(トゥールーズ)が、W杯アジア最終予選・中国戦を翌日に控え、オンラインで報道陣の取材に応じた。

 2日のオマーン戦に0-1で敗れ、黒星スタートとなった森保ジャパン。オマーン戦後にはDF酒井宏樹、南野という主力2人が途中離脱を余儀なくされた。チームの危機的状況で追加招集されたオナイウだが、「あまり気負わず、変な言い方をすると、僕はスーパースターとして来ているわけではないし、僕一人でどうにかできることだとも思っていない。チームとして明日の中国戦に絶対勝つという意識で、そこに貢献できるようにという思いで来た」と冷静に闘志を燃やした。

 今夏、加入したフランス2部のトゥールーズでしっかりと結果を残している自信がその裏にはある。「僕自身が自分のチームで試合に出ながら、いつ呼ばれてもいい準備ができていたと思う」。開幕戦に後半開始から途中出場し、その後は5試合連続スタメン出場。8月21日のディジョン戦(○4-2)で初ゴールを決めると、続く28日のバランシエンヌ戦(○1-0)でも2試合連続ゴールとなる決勝点を決め、チームの5連勝に貢献した。

「最初の数試合は難しいシーンもあったけど、徐々に自分の特徴や良いところを出せるようになって、得点も取れるようになってきた。チームとしてもずっと負けずに勝っているので、そこは個人としてもいい方向を向いていると思う」

 南野に代わる追加招集ということもあり、中国戦では10番を背負うことになる。「もちろん特別な番号だと思うし、どういう形にせよ、その背番号を付けて試合に挑めるのはとても光栄なこと」。そう表情を引き締めながらも「気負う必要はないし、今までやってきたことをやることが結果やチームの勝利につながると思う。そこのスタンスは変えずに、自分らしさを出せたらいいかなと思う」と意気込んだ。

 6月15日のW杯アジア2次予選・キルギス戦(○5-1)ではA代表初先発を飾り、代表初ゴールを含むハットトリックの活躍を見せた。当時はオナイウ含め、国内組の選手が数多く起用された試合だったが、その得点力が期待されての追加招集でもある。

 オマーン戦の映像を見たというオナイウは「ゴール前に行くシーンがあまりなかったと思うし、うまく前線の選手を使いながら、人数をかけて攻撃するシーンを増やしていければ、ボックス内でシュートを打つシーンも増えると思う」とイメージを膨らませる。

「僕自身、最終予選に挑むのは初めてなので、今まで戦ってきた選手よりも、ある意味新鮮な気持ちで戦えると思う」。オマーン戦で漂った停滞感を打ち破るフレッシュさと勢いが何よりも今のチームの力になるはずだ。

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