beacon

189cmFW磯崎麻玖が2発も、U-15日本代表候補は鹿島ユースに2-3で敗れる

このエントリーをはてなブックマークに追加

3本目34分、U-15日本代表候補FW磯崎麻玖(大宮アルディージャU15)が右足シュートを決めて1点差

[9.28 練習試合 U-15日本代表候補 2-3 鹿島ユース Jヴィレッジ]

 06年生まれ以降で構成されたU-15日本代表候補がJヴィレッジ(福島)合宿3日目の28日、鹿島アントラーズユースと練習試合(35分×3本)を行い、2-3で敗れた。

 U-15日本代表候補はともにU-16日本代表候補選出歴を持つ198cmFW木吹翔太(JFAアカデミー福島U-15WEST)とCB松本遥翔(JFAアカデミー福島U-15WEST)、またMF山本丈偉(東京ヴェルディJrユース)らが先発。一方の鹿島ユースは主力組が不在で、高校1、2年生にU-15世代の中学3年生FW徳田誉を加えた先発11人だった。

 特に1本目と3本目など年上の鹿島ユースが多くの時間帯でボールを支配。球際の攻防やセカンドボールの回収でも優位に立った。1本目6分には左クロスのこぼれ球をMF壱岐健斗が右足で右隅に流し込み、早くも先制する。

 対するU-15代表候補は14分、MF笹歩睦(横浜FC Jrユース)が距離の長いスルーパス。これで抜け出したFW道脇豊(ロアッソ熊本Jrユース)が左足を振り抜くが、鹿島ユースGK中村天音に阻まれた。

 U-15代表候補の廣山望監督からは、攻撃時にアクションを求める声。DF背後を狙った木吹や道脇へボールが通るシーンもあった。だが、その回数はわずかで、足元で繋ごうとしたところを狙われ、インターセプトされてまた攻められるという展開に。GKピサノアレクサンドレ幸冬堀尾(名古屋グランパスU-18)が決定機を防いだり、前に強い松本の好守、また右SB柴田翔太郎(川崎フロンターレU-15)のタックルを起点とした攻撃もあったが、1本目は0-1で終えた。

 2本目、U-15代表候補は4選手をチェンジ。開始直後には快足MF小竹知恩(プログレッソ佐野F.C.U-15)が左サイドから鋭く仕掛け、この試合初のCKを獲得する。全体的に抜け出す動きが増えたU-15代表候補は、小竹らが前を向いて積極的にアタック。9分、右CKから松本の右足シュートがゴールを脅かし、13分には強引に右サイドを破った松本の斜めのパスで小竹がPAへ侵入する。1本目終盤頃から、相手のプレスに対する動きも少しずつ余裕が出てきていた。

 鹿島ユースのMF小笠原聖真の推進力あるドリブルに押し下げられ、ワンツーなどからシュートシーンを作られていた。一方で187cmCB本多康太郎(湘南ベルマーレU-15)が球際の攻防で強さを発揮して奪い取るなど得点を許さない。

 そして、20分に7人を入れ替えて迎えた28分、U-15代表候補が同点に追いつく。MF山本将太(ジュビロ磐田U-15)のスルーパスでPAへ抜け出した189cmFW磯崎麻玖(大宮アルディージャU15)がPKを獲得。磯崎が自ら右足で右隅に決め、1-1で2本目を終えた。

 3本目、4選手を入れ替えたU-15代表候補に対し、鹿島ユースは2分に左SB石本勝悟の右CKからMF池田健将が勝ち越しヘッド。12分には、縦パスで左サイドを抜け出したFW葛城マコが逆サイドネットへ右足シュートを突き刺した。

 U-15代表候補はなかなかボールを奪い切ることができず、攻め切ることもできていなかった。それでも、左SB川口和也(東京ヴェルディJrユース)が出足良くボールを奪ったり、右SB茨木陸(ヴィッセル神戸U-15)が鋭く前へ出る動き。何とか4点目のピンチを凌いで迎えた34分、MF市村健(柏レイソルA.A.TOR’82)のラストパスに反応した磯崎がDFと激しく競りながら強引に前へ出て右足アウトでゴールへ押し込む。

 一気に同点を目指したU-15代表候補だったが、次のチャンスを作ることができないまま試合終了。2-3で敗れた。U-15代表候補は合宿最終日の30日、仙台育英高と練習試合を行う。

(取材・文 吉田太郎)

TOP