beacon

バックパス通らずまさかの失点…森保J、サウジにも敗れてW杯最終予選早くも2敗目

このエントリーをはてなブックマークに追加

前半6分、ロングシュートを放つMF柴崎岳

[10.7 W杯アジア最終予選 日本0-1サウジアラビア ジッダ]

 日本代表は7日、カタールW杯アジア最終予選の第3戦でサウジアラビア代表と対戦し、0-1で敗れた。後半27分にバックパスの乱れからまさかの失点を喫すると、これが決勝点となって初戦オマーン戦に続く黒星。7大会連続のワールドカップ出場に向け、森保ジャパンがさらに窮地に立たされた。

 ここまで1勝1敗の日本にとって、完全アウェーといえども落とせない大一番。森保一監督はこれまでどおり4-2-3-1のシステムを採用し、出場停止と負傷者で欠員が相次ぐ右サイドハーフにはMF浅野拓磨(ボーフム)を抜擢した。

 9月シリーズに続いてGKは権田修一(清水)。4バックは右からDF酒井宏樹(浦和)、DF吉田麻也(サンプドリア)、DF冨安健洋(アーセナル)、DF長友佑都(FC東京)が並び、ダブルボランチはMF柴崎岳(レガネス)とMF遠藤航(シュツットガルト)。2列目は浅野に加えてMF南野拓実(リバプール)、MF鎌田大地(フランクフルト)が復帰し、FW大迫勇也(神戸)が1トップに入った。[スタメン&布陣はコチラ]

 立ち上がりははサウジアラビアが細かいパスをつないで攻撃を組み立て、日本が奪ってからの鋭いカウンターを狙う展開。それでも最初のチャンスは日本で前半6分、柴崎がゴール左斜め前から果敢なロングシュートを放ち、無回転のボールがGKモハンメド・アルオワイスの手をかすめた。

 その後はサウジアラビアの中盤スペースを日本が有効に使い、ボールを握り直せる時間帯が増える。ところが前半12分、浅野が与えたファウルからFKをゴール前に送り込まれ、DFアブドゥラー・マドゥが強烈なヘディングシュート。これは権田の正面に飛んで命拾いとなったが、セットプレーで脅威を与えられた。

 日本は前半24分、冨安のロングボールに浅野が抜け出し、クロスボールから南野がヘディングシュートを狙うもGKに阻まれる。同27分にはサウジアラビアに絶好機。右サイドに開いたMFサルマン・アルファラジからのクロスをDFアブドゥレラー・アルアムリに合わせられた。だが、これは枠を外れてかろうじて難を逃れた。

 日本も前半29分、この試合で一番のビッグチャンス。相手の縦パスを長友がカットし、鎌田のダイレクトスルーパスに大迫が抜け出した。ところが右を狙ったシュートはGKアルオワイスがスーパーセーブ。同37分には酒井のクロスに大迫が反応するも、第2戦・中国戦の得点シーンと同様のシュートは枠を捉えられなかった。

 スコアレスで迎えた後半開始直後、日本は柴崎のスルーパスが南野に通らず、最初のチャンスは活かせず。すると同4分、柴崎のボールロストから大きなピンチ。FWサレハ・アルシェハリの突破から左ウイングのFWアブドゥルラフマン・ガリーブに決定的なシュートを放たれた。だが、ここは権田が左足を残してスーパーセーブ。守護神がチームを救った。

 日本は後半13分、中盤でボールを奪ってからのショートカウンターで最終ラインを打開し、大迫がペナルティエリア内に侵入するも、アルアムリの果敢なスライディングに止められる。そして同14分、森保監督が両チームを通じて最初の交代を実施。南野と浅野の両サイドハーフを下げ、左にMF古橋亨梧(セルティック)、右にMF原口元気(ウニオン・ベルリン)を入れた。

 その後はサウジアラビアも選手交代を行い、一進一退の攻防が続く。すると後半27分、日本はまさかのミスから失点を喫した。右サイドでプレッシングを受けた柴崎がバックパスを送ると、これが吉田に通らずFWフェラス・アルブリカンが奪取。そのまま突破を許し、権田の股を抜くシュートを決められた。

 失点直後、日本は柴崎と鎌田を下げてFWオナイウ阿道(トゥールーズ)とMF守田英正(サンタクララ)を投入。4-4-2にシステムを変更した。後半42分、日本は右サイドで相手をはがした原口のクロスに古橋が反応するも、惜しくも合わず。後半アディショナルタイムに長友に代わってDF中山雄太(ズウォレ)を入れるも、そのままタイムアップ。日本は最終予選3試合目で早くも2敗目を喫した。対するサウジアラビアは3連勝で出場権争いを大きくリードした。

●カタールW杯アジア最終予選特集
●カタールW杯各大会予選一覧
吉田麻也が語った“責任を取る覚悟”の真意「そんな不甲斐ない結果になったら…」
示したかった“チャレンジの姿勢”…痛恨ミスの柴崎を擁護する麻也「まだ盛り返せるぞ」
怒りの形相でスタンドに詰め寄った麻也「差別的なジェスチャーがあった」
失点シーンを悔やむMF遠藤航「もう少し岳をサポートしたかった」
パスミスの柴崎は交代直前だった…森保監督は後悔なし「タイミングは間違いなかった」
森保監督「ピッチに立たせたのは監督。ミスも含めて全て私の責任」戦い方には手応えも
監督会見
選手採点

TOP