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28年ロス五輪の守護神候補は攻略困難。U-16代表候補の189cmGK小林将天が再び好セーブ連発

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U-16日本代表候補はGK小林将天(FC東京U-18)が好守を連発するなど無失点勝利

[10.6 練習試合 U-16日本代表候補 2-0 仙台育英高 Jヴィレッジ]

 28年ロサンゼルス五輪世代の有力な守護神候補だ。U-16日本代表候補は6日、練習試合2連戦の第1試合で仙台育英高(宮城)に2-0で勝利。白星に大きく貢献したのが、FC東京U-18の1年生守護神としても活躍中のGK小林将天だ。

 1本目25分にFKから大型ボランチMF島野怜に放たれたヘッドを好反応でストップ。2本目6分には自陣でボールを奪われ、注目FW佐藤遼にドリブルシュートへ持ち込まれたが、左のコースへの一撃をビッグセーブで阻止した。

 シュートに対する準備が速い。素早くポジションの高さを変え、力強いセービングでボールをはじき出す。189cmの高さを活かしたハイボール対応も発揮。7月のU-16代表候補合宿時にも市立船橋高(千葉)戦で2度3度とあった1対1を含めて相手の決定的なシュートを止め続けていたが、改めて攻略困難なGKであることを印象づけた。

「自分の得意なシュートストップは試合全体を通してアピールできたかなと思っています。自分のチームでも、高2高3の方でプレーさせてもらっていて、通用しない部分もあるんですけれども、得意なシュートストップは通用すると思っていて、そこは自分の強みにしていきたいです」。課題であるというキックはまだミスがあるというものの、着実に向上中。森山佳郎監督もポテンシャルの高さと力をつけてきていることを認めていた。

 今回の合宿では早生まれのGK福本真(讃岐U-18)、GK中村圭佑(静岡学園高)と競争中。特に中村はFC東京U-15むさし時代のチームメートで、別々の進路へ進む際に「また代表で会おうと約束していた」という存在だ。当時は小林がレギュラーだったが、中村のキックなどは見習っている部分。ライバルと競い合いながら、目標へ向けてより進化して行く構えだ。

「自分自身、1個上・2個上の代表を狙っているというのもあるんですけれども、まずこの年代で『自分しかいない』というようなGKになりたいです。僕たちが目指すロス五輪も自分が出たいな強く思っていて、そこへ向けてまずここの年代からしっかりやっていく」。GKマヌエル・ノイアーのプレー、リーダーシップを目標にしているという大型GKは、上の年代の代表チームへの個人昇格の可能性も十分。まずは先を見すぎることなく、地道に力を磨いてU-16世代で「小林しかいない」と信頼されるような存在になる。 

(取材・文 吉田太郎)

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