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勝てば「3」に、負ければ「9」に…冨安、豪州戦は「絶対に勝ち点3が必要になる」

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日本代表DF冨安健洋

 崖っぷちに立たされた。しかし、まだW杯出場の可能性が断たれたわけではない。日本代表DF冨安健洋は「絶対に勝ち点3が必要になってくる試合」と強い覚悟を持ち、12日のオーストラリア戦に向かおうとしている。

 7日に敵地で行われたサウジアラビア戦。チャンスを作りながらも得点に結び付けられずに前半を折り返すと、「後半に入ってシンプルなミスが明らかに増えた」こともあり、ペースをつかみ切れず。後半27分にはミスから先制点を献上し、その後の反撃も実らずに0-1の完封負けを喫した。

 3連勝を飾ったサウジアラビア、オーストラリアとの勝ち点差は6まで広がった。試合後には主将のDF吉田麻也が「批判されることは分かっていますが、まだ終わってはいない」と語りつつ、「結果が出なければ協会、監督、選手も責任を取る覚悟はできていると思う。不甲斐ない結果になったらすっぱりやめようと思う」と強い覚悟を口にした。

 冨安自身は「正直、サウジアラビア戦では覚悟が足りなかったと思う」。そう振り返つつも、「でも、全員が勝ちたい、全員がW杯に行きたい気持ちを持っている」と続けた。

「一人ひとりが勝ちたい、W杯に行きたい気持ちがある。それをピッチ上で表現しないといけないし、そこの気持ちが結果に表れていない。そこの気持ちをチームとして結集させて、勝ちまで持っていくだけ」

 オーストラリアに勝利すれば勝ち点差は3に縮まり、仮に敗れれば勝ち点差は9に広がる。「絶対に勝ち点3が必要になってくる試合」であることは間違いない。運命の分かれ道ともなるホーム戦に向け、「僕たちの覚悟をチームとして結集して臨みたいと思うし、勝ち点3を取るしかない。覚悟、気持ちを結果につなげられるようにピッチでできる限りのことをしたい」と力を込めた。

(取材・文 折戸岳彦)
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