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「本能的に落ち込んでしまう試合」から切り替える浅野、前回予選ゴール奪取の豪州戦へ「今回もやったるぞ」

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日本代表FW浅野拓磨

 敵地での0-1の完封負け。カタールW杯アジア最終予選を3試合消化した時点で早くも2敗目を喫した。日本代表FW浅野拓磨は「厳しい状況に置かれているのは間違いない」と現状を語った。

 7日に行われたサウジアラビア戦。MF伊東純也を出場停止で欠き、MF堂安律を負傷離脱で失った右サイドハーフの位置で、浅野は先発に抜擢された。自慢のスピードを生かしたプレーで相手の背後をとり、前半24分にはMF南野拓実のヘディングシュートを演出。存在感を示しはしたものの、本人は「まったく納得していない」と振り返る。

「個人的な感想でいうと、体力的にすごくきつかったし、思うようなプレーや相手を怖がらせるプレーができなかった。想像していたよりも会場の暑さを感じ、息苦しさもあり、自分が思っていた以上に環境の厳しさを感じた」

 自身は後半14分にベンチと下がり、同26分にサウジアラビアに先制点を献上したチームは0-1で敗れることになった。

 試合後のロッカールーム。「本能的に落ち込んでしまう試合だった。落ち込む選手がいれば、『次しかない』と声をかけてくれる選手もいた」ようだが、「僕たちはここにいる限り、次の試合に向けて切り替えて、100パーセントの準備をするだけだと思う」とすぐさま前を向いた。

 12日には埼玉スタジアムにオーストラリアを迎える。ロシアW杯アジア最終予選での対戦時には貴重な先制点を叩き込み、W杯本大会出場権獲得に貢献した。「前回ゴールを決めたこともあり、『今回もやったるぞ』という気持ちがある。ピッチに立つことができれば、ゴールでチームの勝利に貢献したい」と闘志を燃やした。

(取材・文 折戸岳彦)
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