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千葉トップ昇格のレフティー、MF齋藤来飛はU-17代表候補で「最後シュートで終わり切るプレーを」

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2年ぶりに年代別日本代表候補合宿に参加。MF齋藤来飛(千葉U-18)は28日の練習試合でゴールを決める

[10.26 練習試合 U-17日本代表候補 3-7 関西学生選抜]

 来季からのジェフユナイテッド千葉トップチーム昇格が内定しているレフティーMF齋藤来飛(千葉U-18)が、自身約2年ぶりとなる年代別日本代表候補合宿に参加している。齋藤は04年早生まれでU-17世代の高校3年生。人一倍負けず嫌いだというMFは、「同じ年代の気持ちで誰にも負けないという気持ちでやっています」。

 26日の練習試合では、4-3-3システムを組んだU-17代表候補のシャドーの位置に入ってプレー。決定的なラストパスを通したり、コンビネーションでゴール前に潜り込んでからシュートを放つシーンもあった。慣れないシステムに苦戦する選手も多い中、特長も出していた印象だが、本人にとっては不満だったようだ。

「昨日の試合では全然自分の持ち味である前でのプレーができなくて、後ろでのプレーが多くなってしまって、得点に絡むチャンスは少なかったですね。前の方でもらって、味方を使って、最後シュートで終わり切るプレーをしたかったです」。怪我で途中離脱した2年前のU-15代表候補合宿後、千葉U-18で自分の持ち味や結果を出してようやく掴んだ「呼ばれたのが凄く嬉しい」舞台。ここで、自分の特長をもっともっと発揮しなけれなならない。

 8月にトップチーム昇格内定。「(それまで自由にプレーしていたところがあったが、)みんなに見られていることを意識して、一つ一つのプレーを大事にすることは意識しています」。味方との距離間やパススピードなどをより徹底。その上で「素早い攻撃でパンチのあるキックが(トップチームから)評価されたんじゃないかなと思います」という武器を表現することを心掛けている。
 
 福島県いわき市出身で、小学生時代は古河電池FCジュニア、中学生時代はJヴィレッジSCでプレーした。現在、千葉U-18でアグレッシブな動きを見せているが、強気で負けず嫌いのメンタリティーは当時から。小学校4年時に6年生のチームのカテゴリーのチームでプレーするなど「全然自分がプレーできない状態で悔しい思いをしてやっていた日々があった」。中学生時代も上の世代でプレー。上手く行かないことが多い中でスキルや強さ、そして気持ちの強さが身についたと実感している。

 その強い気持ちを持って臨んでいる今回のU-17代表候補合宿は、28日が最終日。関西学生選抜との練習試合が再び予定されている。将来、「一番目指しているのはフクアリのピッチにすぐ立てるような、得点を決められるような選手になりたいですね」と語るレフティーは、代表チームで結果を出して、今後への弾みをつける。

(取材・文 吉田太郎)

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