beacon

森保J初日練習はわずか5選手で実施へ…GK権田「これはもう宿命」

このエントリーをはてなブックマークに追加

7日に入国した長友、権田、柴崎、前田(右奥は上野優作コーチ)

 日本代表は7日、所属先のリーグ戦を終えた5選手がベトナム・ハノイに入り、カタールW杯アジア最終予選・ベトナム戦(11日)に向けた準備をスタートさせた。残る23選手は8日夜以降、二手に分かれて入国する。

 すでにベトナム入りしたのは6日にJ1リーグ戦があったGK権田修一(清水)、DF長友佑都(FC東京)、FW大迫勇也(神戸)、FW前田大然(横浜FM)と、5日にラ・リーガ2部のリーグ戦を終えたMF柴崎岳(レガネス)の5選手。ベトナム国内で敷かれている検疫措置のため、現地便が大幅に減便されており、欧州組の柴崎も日本経由で現地入りした。

 ベトナム入りから一夜明けた8日、オンライン取材に応じた権田によると、空港には現地のサッカーファンも訪れていたようだ。

 2019年1月のアジア杯準々決勝で対戦した当時を思い返した権田は、ベトナムの印象について「サイズはそんなにないけど機動力がある。あの大会で一番、それまでのイメージと試合をやっていての感覚が一番違ったチーム」と指摘。その上で「ザックさんの時の2次予選でもやって、今後が楽しみなチームだなと思った。空港に着いた時にも僕らの写真を撮りに来ていたりとか、サッカーが人気なんだなと感じたし、国内でも人気だとニュースで見る。レベルが上がっている国だなと思う」と警戒を語った。

 日本代表は合宿初日の8日、この5人だけでトレーニングをスタートさせる。

 6日に所属先のリーグ戦があったMF三笘薫(ロイヤル・ユニオン・サンジロワーズ)らの欧州組も日本経由での入国となるため、残りの国内組と合わせて8日夜入り。また7日にリーグ戦を行ったばかりのDF吉田麻也(サンプドリア)、DF古橋亨梧(セルティック)らはオランダ経由のチャーター便で向かうが、入国は試合2日前の9日朝となるためだ。

 9月、10月といずれも初戦を落としている日本にとって、またしても立ちはだかるコンディションの壁。それでも権田は「日程的に何かを変えるのはできなくて、現時点でホテルに入っている人数が少ないのはどうしようもないこと。日本サッカーのレベルが上がって、欧州でプレーする選手が増えて、コロナでベトナムに欧州から入れないとか、いろんなことがあるけど、これはもう宿命の部分」と正面から向き合い、調整を続けていく構えだ。

「昨日から来ているメンバーは5人だけど、5人で初戦が大事という話はしている。いま入っている5人だけでなく、これから入ってくるメンバーも全員がもう(クラブの)試合が終わっているので、初戦でどうパフォーマンスをするか考えていると思う。特別なことをするよりは、個人個人コンディションの部分で最高の準備をして臨むことが大切だと思っている」。

(取材・文 竹内達也)
●カタールW杯アジア最終予選特集
●カタールW杯各大会予選一覧

TOP