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開幕4連敗のベトナムを警戒する長友「彼らがまだ勝ち点を取れてないのが不思議」

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8日、ハノイでの初練習に参加したDF長友佑都

 ベトナム・ハノイでの初練習を異例の5選手で行った日本代表のDF長友佑都(FC東京)が翌9日、オンラインで報道陣の取材に応じ、「(ベトナムまでの)移動が楽で、疲労もそんなに感じていない。中3日で調整できるのはコンディション作りを考えるうえでも大きい」と強調した。

 初日のトレーニングに参加したのは長友のほか、GK権田修一、FW大迫勇也、FW前田大然、MF柴崎岳。11日のW杯アジア最終予選・ベトナム戦に向け、コンディショニングが有利な5選手になる。練習時の気温は19度。「気候も思ったより涼しくて、湿気もない。いい環境かなと思う」と、東南アジア特有の蒸し暑さも感じなかったようだ。

 ベトナムはここまで開幕4連敗でB組最下位に沈んでいる。日本は19年1月のアジア杯準々決勝で対戦し、MF堂安律のPK弾による1-0の辛勝だった。この試合にも出場していた長友は「アジア杯のときの彼らの印象が強くあって、非常にいいチームで、前半で点を取られてもおかしくないシーンがたくさんあった。試合には勝てたけど、強かったなという印象があって、その彼らがまだ勝ち点を取れてないのが不思議だなと感じている」と率直に語った。

「(ベトナムは)後ろのスペースをしっかり消して、前にボールを運べる選手、アジリティーのある選手、スピードのある選手がたくさんいる。攻めたあとのカウンターが相手の強みでもある。しっかりケアをして、連動性を高めないと難しい試合になる」

 そう警戒したうえで、「ブロックをつくって中を締めてくるけど、逆に外は勝負できるなという印象がある。裏への対応でポジショニングが悪い部分もある。中も大きい選手はそこまでいないので、クロスもいい質のボールを上げられれば必ず得点につながると思う。サイド攻撃と、裏をいかに狙えるかというのはチームでしっかり話し合ってやっていきたい」とベトナム攻略のイメージを膨らませた。

 長友自身は所属するFC東京が直近の試合で横浜FMに0-8と大敗。その翌日に長谷川健太監督が辞任する事態となった。「これまでも難しい状況、逆境を何度も乗り越えてきた。チームで難しいことがあっても、代表では切り替えるということを08年からやってきた。今はしっかり切り替えて代表に集中しているし、ベトナム戦でも試合に出れば、攻守においてチームに貢献できるように、躍動できるように頑張りたいと思う」と力を込めた。

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