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豪州戦で大仕事…FW浅野がベトナム戦にも自信「スペースがなくても背後は取れる」

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日本代表FW浅野拓磨(ボーフム)

 日本代表FW浅野拓磨(ボーフム)が9日、報道陣のオンライン取材に応じ、カタールW杯アジア最終予選ベトナム戦(11日)に向けて決意を語った。

 10月シリーズ第2戦のオーストラリア戦(○2-1)では、1-1で迎えた後半終了間際に決定的なシュートを放ち、勝負を決める相手のオウンゴールを誘発。縦への爆発的なスピードとゴールセンスをウイング起用でも発揮し、崖っぷちの森保ジャパンを救ってみせた。

 そんな浅野は自身の働きを振り返りつつ、これまで貫いてきた準備へのこだわりを誇った。

「オウンゴールという形ではあったけど、途中から出場してチームが勝利することができた。ただ、今までやってきた積み重ねがたまたまあの試合でああいう結果につながっただけ。毎試合『自分がやったるぞ』という気持ちは常に持っているので、そういう気持ちを持って、次の試合に向けていい準備をしたいし、また終わったら次に向けていい準備をすることは変わりない」。

 2日後に迫るベトナム戦でもその姿勢を変えず、いまの自分にできる準備をしていく構えだ。

 相手は5-3-2と5-4-1のシステムを併用しており、いずれのフォーメーションでも相手に攻め込まれた場面では低い位置に守備ブロックを敷いてくる。勝ち点3を奪うしかない日本はボールを保持する展開が予想されるが、最後に崩せるかどうかが一つのテーマとなる。

 そうしたなか、浅野は「厳しい戦いは当たり前だけど、サイドからの攻撃、クロスボールからというのは絶対に起点になる」と指摘。「攻撃では少なからずスキはあるので、少ないチャンスをものにできるかどうか。僕自身は動き出しのところで相手が集中を落としたり、スキがあれば、僕自身は常にそこを狙ってスペースがなくても一つの動きで相手の背後は取れると思う」と自信を示した。

 今回の合宿ではベトナム国内の検疫措置を受け、浅野はドイツから日本を経由してのベトナム入り。また7日にリーグ戦を終えたばかりの欧州組は合流できておらず、全員が揃ってのトレーニングは試合前日の10日だけになる可能性も浮上している。

 それでも浅野は「移動は正直厳しいものだったとは思うけど、最初からわかっていたので、残りの時間をいい準備にあてるしかない」ときっぱり。「まずは一人一人が自分のパフォーマンスを100%発揮できる準備をすることが大事だと思う。チームとして合わせていく時間は限られていくけど、できる限り集中していい準備ができればいい戦いはできる。いい試合をするためのいい準備をすることに100%注いでいけたらと思う」と力強く語った。

(取材・文 竹内達也)
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