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守田欠き再構築迫られる“トライアングル”…遠藤航「出た選手の良さを出させるのが自分の役割」

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日本代表MF遠藤航

 トライアングルを形成していた一角を出場停止で欠くことになる。しかし、日本代表MF遠藤航(シュツットガルト)は「経験のある選手が多いので、そこまで心配していない」と異なる持ち味を持つ選手たちの個性を生かしつつ、勝利を目指していこうとしている。

 苦しいスタートとなったカタールW杯アジア最終予選。しかし、システムを4-3-3にして臨んだ第4節オーストラリア戦で2-1の勝利を収め、続く第5節ベトナム戦も1-0で制し、今予選初の2連勝を飾ることになった。

 遠藤はアンカーの位置に入り、MF守田英正、MF田中碧とともに中盤のトライアングルを形成し、チームに安定感をもたらして2連勝へと導いた。だが、その守田が次戦オマーン戦で出場停止に。オーストラリア戦、ベトナム戦と2試合の良い流れを生み出していた一角を欠いて臨む一戦で、遠藤は自身の役割は「出た選手の良さを出させること」と考えている。

「基本的に出た選手の特長がどうなるかというところ。その出た選手の良さを、とにかく出させることが自分の役割になる。経験のある選手が多いので、パッと出てやれる選手が多いと思うし、そこまで心配していないけど、後ろからサポートできれば」

 候補としてMF原口元気やMF柴崎岳の名前が挙がるが、プレーイメージも十分。原口が出場すれば「攻撃で推進力をもたらせる。ラストパスやシュート、クロスに入って行けるのが良いところなので、シンプルにそこを生かせばいい」。そして、柴崎がピッチに立てば「いつ、どのタイミングで前に関わっていくかが岳の良さ。インサイドハーフならば、より岳の攻撃の良さを生かしていける」とイメージを膨らませている。

 2連勝を飾ったものの、順位はプレーオフ出場となる3位。出場権を獲得できる2位オーストラリアを勝ち点1差で追っており、オマーン戦でも勝ち点3が必要な状況は変わらない。勝利のためには得点が必要となり、「勢いは大事になってくる」と話す。

「ブロックを引いてきた相手に対して思い切りだったり、自分もミドルを打ったり、ボックスの中に入っていくような勢いは大事になる。90分ある中でパワーをかけるタイミングを自分の中で判断していきたい」。中盤の底でバランスを取りつつ、好機を見極めてオマーンゴールをこじ開けにいく。


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