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キャプテン吉田麻也、日本代表の2位浮上に「状況が好転し始めているのは大きい」

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日本代表DF吉田麻也

[11.16 W杯アジア最終予選 日本1-0オマーン マスカット]

 日本代表の主将DF吉田麻也(サンプドリア)がW杯出場圏内へと浮上した胸中を語った。他会場で2位オーストラリアが中国と引き分けたため、勝利した日本が入れ替わって2位に浮上。出鼻を挫かれたオマーンにもリベンジを達成した。ここまで複数得点の試合はなく、苦しい戦いが続いているが、崖っぷちの状況からは抜け出しつつある。

「個人的には1月までに状況を盛り返したいと思っていた。1月はサウジアラビアとの試合もあるし、3月はオーストラリアと当たる。その前に状況を好転させておきたいと思っていた」

「他力ではありますが、状況が好転し始めているのはすごく大きい。1月に3位、4位にいる状況は避けたいと思っていたので、ひとつよかった」。少し安堵したように語りつつ、「一試合で状況がガラッと変わる状況はうちもオーストラリアも続く。まだ気を抜ける状況じゃない」と表情を引き締めた。

 0-0で迎えた後半36分、スルーパスに反応したMF三笘薫(ロイヤル・ユニオン・サンジロワーズ)が左サイドをえぐってクロス。これに反応したMF伊東純也(ゲンク)が相手選手の前に体を入れて左足で押し込み、これが決勝ゴールとなった。

 前回の最終予選でFW浅野拓磨やMF井手口陽介が躍動したように、今回は2戦連発の伊東や三笘がこのままW杯出場権獲得に貢献することが期待される。

 代表デビュー戦でアシストを記録した三笘について、「まずは率直に嬉しい。五輪で一緒に戦った仲間ですし、彼のポテンシャルはみなさんもご存知の通り、1対1の局面を打開できるポテンシャルとスピード、そこでチームにプラスアルファを加えてくれる期待は僕自身も持っていた。こういう選手が出てこないといけないとずっと思っていたので、ひとつよかった」。大きな期待をにじませながら、「これを続けることが大事。ここからだし、それだけの可能性を秘めた選手」と続けた。

 また、オンライン取材の中で吉田は「個人的に今週は一緒にやっていた選手たちが引退を発表した」と、偉大な先輩たちへの感謝を口にした。「玉田(圭司)さん、阿部(勇樹)選手のようにA代表で長くプレーされた選手たちも、名古屋で一緒にやった竹内(彬)選手も。僕にとってはお手本になる選手たちばかりだった。みなさんにお疲れ様でしたと、この場を借りて言わせてください」。

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