[11.17 練習試合 U-18日本代表候補 3-3 横浜FM JFA夢フィールド]

「練習から凄くレベル高いし、自分にないものをしっかり持っている選手が多くて、スタメンに誰が入ってもおかしくないですし、1個下からも何名か入っている中で、凄く下からの突上げを感じたというか、自分ももっとやらないといけないと思いました」

　U-18日本代表候補のMF山根陸(横浜FMユース)は横浜FMジュニアユース時代から1歳上の代表チームに加わっていた才能。その山根は、今回のU-18日本代表候補合宿で同世代や1つ下の世代の選手たちから刺激を受けていた。

「同じポジションで言えば、守備の強い選手とか特長のある選手が多かったので、自分も絶対敵な武器というか、見つけていければというのもあります」。技術力と判断力の高さを特長とする山根だが、その力に加え、「今年は走れる選手に。走れる選手が上に行けると思う。タフさとか意識しています」と走力やタフさを身につけることを意識してきたという。フィジカルベースの強化にも挑戦中。来季からの横浜FMトップチーム昇格を決めている山根は課題改善にも取り組みながら、プロ、代表チームで活躍するための武器を必死に追い求めていく。

　この日は、所属する横浜FMとの練習試合。後半途中からトップ下の位置に入った山根はFW福田師王(神村学園高)と連動する形でバイタルエリアのスペースを狙っていた。良い形でボールを奪う部分でも貢献。2年後のU-20ワールドカップの主軸を狙うMFは、「(今年は海外との試合経験を重ねられなかったが)自分たちが掲げているサッカーのやり方であったり、自分たちのマインド、メンタル含めてこの合宿を通して基礎から全員で共通意識を持って発展していければ、世界でもしっかりと戦っていける」とチームへの手応えも口にしていた。

　海外でプレーすることは将来の目標だ。だが、「まずはしっかりとJリーグで活躍して、経験を積むこと」。世代の先頭の一人として走ってきたMFは、横浜FMで自分の土台を築き、厳しい競争を勝ち抜く。

(取材・文　吉田太郎)