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池田なでしこ初陣は黒星スタート…アイスランドのスピードに屈し2失点完封負け

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新星なでしこは黒星スタート

[11.25 国際親善試合 日本女子 0-2 アイスランド女子 オランダ(アルメレ)]

 日本女子代表(なでしこジャパン)は25日、オランダのヤンマースタディオンでアイスランド女子代表と国際親善試合を行い、0-2で敗れた。前半14分にアイスランドのFWスベインディス・ジェーン・ヨンスドッティルに先制点を許すと、後半25分にFWベルグリンド・ビョルグ・ソルバルズドッティルに追加点を決められ、新体制初の国際親善試合は黒星に終わった。

 10月に就任した池田太監督にとって初の国際親善試合。初陣では4-4-2のフォーメーションを採用した。GKは池田咲紀子が入り、最終ラインは右からDF清水梨紗、DF三宅史織、DF南萌華、DF宝田沙織。ダブルボランチにはMF猶本光とMF長野風花を起用。サイドは右にMF成宮唯、左にMF長谷川唯。2トップはMF小林里歌子とFW植木理子が並んだ。

 試合開始からボールを握ったのは日本。最終ラインから細かいパスを繋ぎ攻撃を組み立て、相手のゴールを目指す。一方のアイスランドは長いボールを前線に素早く供給し、スピードのあるサイド攻撃で日本を苦しめた。

 試合が動いたのは前半14分。アイスランドのヨンスドッティルがハーフライン付近でボールを受けると、右サイドをドリブルで独走。対応に入った猶本を振り切りペナルティーエリア内に侵入すると、右足を振り抜き、池田がこぼしたボールがゴールネットを揺らした。

 日本はその後も攻め込まれ、前半30分には左サイドでアイスランドにスローインを与えると、ヨンスドッティルが投じたロングスローからゴール前で混戦がスタート。最後はMFアグラ・マリア・アルベルツドッティルにシュートを打たれ、クロスバーに当たった。

 反撃に出たい日本は前半32分、右サイドから清水がクロスボールを送ると、小林が胸トラップから右足ボレー。しかし、このシュートは枠を大きく外れる。同45分には最終ラインでボールを回すアイスランドに対して前線からプレスをかけ、ボールを奪ったが、センターサークル付近から長谷川が狙ったシュートは力なくゴールに届かなかった。

 1点ビハインドで前半を折り返した日本は、後半も丁寧にパスをつないで攻撃を構築。長谷川の機転を利かせたスルーパスからゴールに迫るが、得点を奪うことができない。すると後半12分、池田監督が動く。猶本と成宮に代わってMF隅田凜とMF宮澤ひなたを投入し、中盤に変化を加えた。

 それでも後半25分、日本は痛恨の2失点目。最終ラインからのロングフィードに抜け出したヨンスドッティルに右サイドを突破されると、グラウンダーのクロスを最後はソルバルズドッティルに押し込まれ、0-2となった。

 2点を追う日本は、後半31分に2枚替え。小林と長谷川を下げてFW田中美南とMF林穂之香をピッチに送り込み、攻撃の活性化を図った。後半アディショナルタイムには宝田に替えてDF高橋はなを投入。しかし、最後までゴールを奪うことができずにタイムアップ。新体制初陣を勝利で飾ることはできなかった。

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