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W杯予選後の14日間隔離義務にJFA反町委員長「われわれも同じ気持ち」Jリーグと連名で政府に要望へ

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JFAの田嶋幸三会長とJリーグの村井満チェアマンが連名で要望へ

 日本サッカー協会(JFA)の反町康治技術委員長が13日、技術委員会後にメディアブリーフィングを行い、カタールW杯アジア最終予選終了後に義務付けられる隔離措置を緩和するよう日本政府に求める方針だと明かした。JFAの田嶋幸三会長とJリーグの村井満チェアマンが、連名で嘆願書を提出するという。

 日本代表は1月27日に中国代表、2月1日にサウジアラビア代表と、いずれも埼玉スタジアム2002で対戦。オミクロン株流行下の試合実施に伴い、日本政府からはさらに厳格化した防疫措置が求められており、国内からの参加選手は活動後14日間にわたって所属クラブに戻ることができず、バブル内でトレーニングを行うことになる。

 2月中旬にシーズン開幕を控えるJクラブにとって、代表選手が直前まで合流できない状況は大ダメージ。FW大迫勇也、FW武藤嘉紀が所属するヴィッセル神戸の三木谷浩史会長は、自身のTwitter(@hmikitani)で「日本で行われる代表戦に出た選手は2週間隔離しろと『政府』と『協会』から来た。移動の自由、人権、営業権の侵害だ。海外から来た選手は即練習で、戻って海外で則プレー。頭おかしんじゃないの??」とツイートしていた。

 こうした問題に対し、反町委員長は「クラブにとって死活問題だと思うし、われわれとしても速やかに選手をクラブに返して、クラブに集中して開幕を迎えてもらいたい思いは当たり前のようにある。私も現場をやっていたので当然そう感じている」と説明。「反発というか要望は当然ながら出てくるのは理解している」とJクラブ側の見解に同調する。

 反町委員長によると、JFAはJリーグと連名で政府に働きかけていく方針だという。「なるべく早く嘆願して、いい方向に持っていきたい」と方向性を示した反町委員長は「今までの実績を踏まえても活動中のバブル、活動後のバブルも厳粛にやってきた。そこを評価していただいて変えていただきたいと強く思っている。クラブの方も死活問題だと思うし、われわれも同じ気持ち。なるべく同じ気持ちになれるよう、できることは全部やっていきたい」と力を込めた。

 また日本代表は17日から国内組のみによるトレーニングキャンプをスタート。21日に予定されていたキリンチャレンジカップ・ウズベキスタン戦は政府から対戦国の入国が許可されず、中止が決まったが、対外試合を行う方向で調整中だという。W杯予選に臨むメンバーの発表は22日に予定。W杯行きを狙う国内組にとっては大きなアピールの場となる。

(取材・文 竹内達也)
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