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「青森山田以上のものを出さないと…」JFAが代表チームのセットプレー改革へ! 新設ポストに前栃木HC菅原氏

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栃木SCヘッドコーチの菅原大介

 日本サッカー協会(JFA)は13日、2022年第1回の技術委員会を開催し、新たにセットプレー担当のテクニカルスタッフを配置することを決めた。新ポストには栃木SC前ヘッドコーチの菅原大介氏(43)を選任。攻守ともに年々重要度が高まっているセットプレーの精度を高めるべく、代表チーム全体で改革に乗り出した。

 昨年夏に行われた東京五輪、日本は3位決定戦でメキシコに1-3の敗戦を喫したが、失点はPKも含めていずれもセットプレー。メキシコ相手にはグループリーグでもセットプレーから失点しており、重要なメダルマッチで弱点を突かれた形となった。またA代表では最終予選に入り、セットプレーからの得点はなし。攻守において課題が突きつけられていた。

 技術委員会後のメディアブリーフィングでは、反町康治技術委員長がセットプレー専任のテクニカルスタッフ配置に至った経緯を説明した。

「東京五輪ではセットプレーのディフェンスで失点が多かった。攻撃のところで最終予選でなかなかファーストタッチもできないくらい研究されている。そこに青森山田以上のものを出さないといけない」

 全国高校選手権でも猛威をふるった青森山田高のセットプレー戦術を例に出した反町委員長は「ヨーロッパでもゴールキック、スローインで流れが大きく変わるという話をされているし、リバプールでもスローインの話が12種類あると聞く。より細分化している中で、新たなトライをしていきたい」と意気込みを示した。

 新たに着任した菅原氏はA代表や五輪代表だけでなく、アンダーカテゴリを含む全年代を担当。アンダーカテゴリの国際大会は試合間隔が短く、「オープンプレーに目がいってしまって、セットプレーまで編集などの手が回らない」(反町委員長)という課題もあったという。

 また菅原氏が担うのはセットプレー指導の「素地づくり」(反町委員長)。日本国内では通例、セットプレー指導をGKコーチが受け持っているが、菅原氏は映像やパワーポイント資料などを通じてGKコーチをサポート・アドバイスするという役割分担になるようだ。

(取材・文 竹内達也)
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