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20歳の強い覚悟…追加招集も大きなチャンス、MF松岡大起「一日一日を大切にしたい」

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日本代表MF松岡大起

 当初は招集メンバーに入っていなかった。しかし、追加招集という形で日本代表に初選出。MF松岡大起(清水)は、その大きなチャンスをつかみ取ろうと気合いを入れている。

 01年6月1日生まれの20歳。鳥栖のアカデミー出身で、19年には2種登録選手としてJ1デビューを飾ると、同年6月には高校生ながらもプロ契約を締結して23試合に出場し、翌年からはレギュラーに定着。昨季途中には清水に完全移籍を果たしたものの、ここでもレギュラーポジションを奪い取り、15試合に出場してチームのJ1残留に貢献した。

 その活躍も評価され、セルティックに移籍したFW前田大然、FW旗手怜央に代わり、同僚のMF鈴木唯人とともにA代表初選出。「初めての選出なので、すごく嬉しい」と素直に喜びを表しつつ、「自分の持っているものをすべて出してアピールする強い気持ちと強い自覚を持って、この合宿にきた」と力を込めたように、限られた機会の中で存在感を示そうとしている。

「W杯の舞台は自分自身の身で体験したいと思っている。それを勝ち取るためにも、この合宿をすごく自分の中で大切にしたい。一日一日を大切にしたい」

 A代表の選手として、第一歩を踏み出す今回の活動。経験豊富な選手と積極的にコミュニケーションをとるだけでなく、プレーを目で追って盗めるものは盗む。吸収できるものを吸収して自身の成長につなげつつ、「自分の特長をすべて出したい」と自らの武器もアピールし、初の活動を無駄にはしないという強い決意を表した。

 パリ五輪世代で中核を担うことが期待される一人だが、「目の前のことしか考えていない」と今合宿に集中。「まずは目の前のところで、自分のパフォーマンスをすべて出すための準備をしてきた。そういう中で結果を出すことで今後のパリ五輪も見えてくると思うので、まずは自分の置かれている状況で精いっぱい自分のプレーを出したい」と意気込んだ。

(取材・文 折戸岳彦)
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