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なでしこ主将DF熊谷紗希が試合終盤の戦いに警鐘「意思疎通していかないといけない」

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なでしこジャパンの主将DF熊谷紗希

 1-1で迎えた試合終盤。ピッチ内の選手たちには迷いがあった。日本女子代表(なでしこジャパン)の主将DF熊谷紗希は「意思疎通していかないといけない」と話し、チームに警鐘を鳴らす。

 目指していた“勝ち”に届かなかった。27日に行った女子アジア杯グループステージ第3戦、韓国に引き分け以上で首位通過が決まる試合だったが、1点リードの試合終盤、韓国に同点を許してしまった。

 そしてこの“勝ち”への目標が選手たち迷いを生んでいた。実際にDFラインの選手たちがリスクを追わない戦いを選択する中、前線の選手は2点目を狙いに行くシーンが見られた。

「うしろの選手たちは90分以降、交代で入ってきたフレッシュな選手たちに相手の高い位置でボールをキープして欲しいと思っていた。『シュートで終わってくれ』と思いながら中で指示を出していた」と熊谷も苦笑いで混乱があったことを認める。「(交代で)入ってくる選手、ベンチ含め、そこは合わせていかないといけないと思うシーンだった」。

 ただし「決勝トーナメントに入ったら引き分けていい試合はない。もう少しクリアになると思う」とも語る。30日の準々決勝に向けては、「チームとしてもう一度その時間での戦い方、コントロールの仕方は意思疎通していかないといけない」と改善を誓った。

(取材・文 成田敏彬)
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