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中国戦の出来は「全然良くなかった」…田中碧が考える「ただ触ればいいのではない」

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日本代表MF田中碧

 3日前に行われたカタールW杯アジア最終予選・中国戦。先発フル出場して2-0の完封勝利に貢献した日本代表MF田中碧だが、「全然良くなかった」と自身の出来を振り返った。

「ボールをつけてほしい」。仲間にも常に伝えていると話したように、中国戦では「思った以上に触っていて、自分もビックリした」とボールに数多く触れてリズムをもたらそうとした。4-3-3のインサイドハーフの位置から、時には最終ラインまで下りてビルドアップに加わったように、前後左右と幅広く動いてボールを呼び込んだ。

 しかし、「ただ触ればいいのではない」とキッパリ。「特にインサイドハーフでは、ボールを持った瞬間にどういうプレーをするかが重要。ボランチではなく一個前でプレーしている以上、より高い位置でのクオリティーの高いプレーも求められる。ただ、そこの精度はまだまだだと分かっているし、物足りない」。そして、攻撃をスピードアップさせる縦パスについても、高めるべき部分があると話した。

「性格的にポジティブな方ではないので、1本のパスに対するチャンスとリスクを天秤にかけたとき、なるべくミスをしない方に走り、それが良い時と悪い時がある。より大胆にプレーできればチャンスを作れると思うし、天秤にかけたときに自分が通せるという自信を持てるような技術をつければ、よりチャレンジできると思う」

 首位を走るサウジアラビアとの一戦は2日後の2月1日に迎える。「攻撃の局面のビルドアップの部分と守備の局面でどうやってハメていくかが重要になる」とイメージを膨らませつつ、「自分が出たときにクオリティーを示さないといけない。ゴールに近づくようなプレーやゴールを奪う部分に、よりフォーカスしていければと思う」と大一番に向けて準備を進めていく。

(取材・文 折戸岳彦)
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