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なでしこジャパン9大会連続のW杯出場決定!! タイにFW菅澤優衣香の4ゴール含む7発圧勝で“切符”掴んだ

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[1.30 女子アジア杯準々決勝 日本 7-0 タイ]

 日本女子代表(なでしこジャパン)は30日、女子アジア杯準々決勝でタイ女子代表と対戦し、7-0で圧勝した。日本は準決勝進出を果たし、来年オーストラリアとニュージーランドで開催されるW杯への出場を決めた。

 同大会は23年7月にオーストラリアとニュージーランドの2か国で開催されるW杯予選も兼ねた重要な大会で、開催国のオーストラリアを除いた上位5か国に入るのが本大会出場権の獲得条件。日本は準決勝進出を決めたことにより、9大会連続のW杯出場を勝ち取った。

 日本はこの重要な一戦に、ここまで新型コロナウイルス陽性判定による隔離で出場がなかったFW岩渕真奈(アーセナル)を今大会初の起用。4-2-3-1のシステムで臨んだ。

 GKは山下杏也加(I神戸)が務め、最終ラインは左からDF宮川麻都(東京NB)、DF南萌華(浦和)、DF熊谷紗希(バイエルン)、DF清水梨紗(東京NB)。ボランチはMF長野風花(マイ仙台)とMF隅田凜(マイ仙台)が組み、2列目は左からMF宮澤ひなた(マイ仙台)、岩渕、MF長谷川唯(ウエストハム)の3枚。1トップにFW田中美南(I神戸)入った。

 試合は立ち上がりから日本が主導権を握った。初出場の岩渕を中心に攻撃を展開すると、前半4分には右サイドをドリブルで仕掛けた長谷川からパスを受けた岩渕がゴール前で決定機。しかし、相手DFに寄せられてシュートを撃ち切ることができない。

 すると、前半序盤に日本にアクシデント。試合開始早々のプレーで足を痛めていた田中がプレー続行不可能に。前半9分、FW菅澤優衣香と交代でピッチを後にした。

 前半15分、日本に先制のチャンスが訪れる。右サイドの長谷川からピッチ中央の隅田にボールが渡ると、ファーストタッチでペナルティーエリア内に侵入。その際に相手DFに倒されてPKを獲得した。だが、キッカーを務めた岩渕のシュートは、GKワラポーン・ブーンシンに読まれてゴールネットを揺らすことはできなかった。

 前半20分には、清水のロングボールに菅澤がDF裏に抜け出してシュートを放ったが、キーパーの正面。前半25分には左サイドを宮澤、岩渕のワン・ツーで崩し、宮澤にクロスに長谷川が合わせたが、こちらもキーパーに防がれた。

 立て続けに攻める日本。すると、前半27分に待望の先制点が生まれた。ペナルティーエリア付近でボールを受けた岩渕が、左サイドに展開。パスを受けた宮澤がグラウンダーのクロスを送ると、菅澤が滑り込みながらゴールに突き刺した。菅澤にとっても待望の今大会初得点。無念の途中交代となった田中の代役を果たす。

 先制に成功した日本は、前半の内にさらにリードを広げる。同アディショナルタイム2分、長谷川のスルーパスに抜け出した岩渕がゴール前に横パス。ボールは一度、相手DFにカットされたが、宮澤が押し込みネットを揺らした。

 2点リードで前半を折り返した日本は、後半開始とともに岩渕、長谷川を下げてFW植木理子、MF猶本光を投入。すると、後半開始すぐに3点目が決まった。後半3分、左サイドの宮澤からクロスが入ると、菅澤が胸コントロールから優しいパス。走り込んできた隅田がゴール右に流し込んだ。

 後半早い時間帯に点差を広げた日本は、同13分に長野に代えてMF林穂之香をピッチへ。後半20分には、菅澤が得たPKを自ら沈めて4点差とする。後半24分、池田太監督はこの試合5枚目の選手交代。宮澤を下げてDF宝田沙織を投入し、試合を優位に進めながら次戦を見据えて選手たちを休ませる。

 すると後半30分、植木が相手陣地真ん中からドリブルで勝負を仕掛け、右足を振り抜き、ゴール左のサイドネットにシュートを突き刺した。さらに同35分、ペナルティーエリア付近でボールを受けた菅澤が強烈なシュートで追加点。菅澤はハットトリックを達成した。

 菅澤が止まらない。後半38分、右サイドの清水のクロスに植木がニアで潰れると、大きくはねたセカンドボールを菅澤が頭で押し込みこの試合4点目。勝利を確実のものにする。試合はその後スコアは動かず7-0でタイムアップ。日本がタイに勝利し、準決勝進出と9大会連続のW杯出場を決めた。

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